ケーブルテレビ(CATV)の回線速度が遅くなってしまう原因はいったい何なのでしょうか。
様々な角度から原因を検討してみます。
この記事のもくじ
ケーブルテレビ(CATV)の回線速度についての口コミ
ケーブルテレビ(CATV)の回線速度は実際の利用者にはどのように思われているのでしょうか。
べいだあにルーターリセットしてもらったんだけど、回線速度変わってないっぽい〜\(^o^)/
でも下りが驚きの低さであって、上りは機能確認して1000k超えてたからギリ放送できるのでは…?
CATV不安定すぎるなー
かと言って自分の意思でネットワーク変えられる訳では無いし
仕方ないねー— ぽくて (@10s0n0_ungatt0) January 29, 2018
ネットの接続の調子が悪かったので、CATVの会社に見てもらって再工事。ついでに回線速度を速くするプランに変更。これで安定するかな。
— ピエール中野bot 凛として時雨 (@sigure_Pbot) January 9, 2018
あと回線速度遅すぎて死にそう。常時1.7Mbpsしか出ないわ・・・そういう契約かな???CATV(OCT)
— 風斬 (@neko2452) December 29, 2017
プロバイダを変えるか、CATVの回線を上のコースに変えるか。
配信するならもう少し回線速度を上げないと画質がクソになるね— コンビニダッシュ・ナムサン (@namusansc) December 10, 2017
https://twitter.com/Belias_/status/933693446769885184
■ケーブルテレビ(CATV)の回線速度が遅いと言われてしまう理由
プランよる違い?ケーブルテレビ(CATV)には5つのスピードプランがある
一口に「ケーブルテレビ(CATV)」と言っても、回線のスピードは、選択するプランによって大きく異なって来ます。
コースやプランごとに、利用料金も当然違います。
あるモデルプランをチェックしてみましょう。
「1Gコース」は、前述した1Gbpsのコースです。1カ月の料金は6500円。
次に速いのが、「320Mコース」で、下りは320Mbps、上りが10Mbpsで、1カ月6000円となっています。
その次が「120Mコース」で、下りが120Mbps、上りが10Mbpsで、1カ月の料金が5500円。
続いて、「12Mコース」で、下りが12Mbps、上りが2Mbpsで3980円。
そして「1M」コースで、下りが1Mbps、上りが312Kbpsで2980円です。
こうしてチェックしてみると、コースひとつ違うだけで、通信環境が大きく変動することが分かるでしょう。
大量の動画通信などがある場合、特にその影響を受けやすいと言えます。
地域によってスピードが違う?「1Gコース」に対応しているエリア
ケーブルテレビ(CATV)は、最大で1Gbpsというスピードが提示されていますが、実はこのプラン、選択できる地域に限りがあるのです。
誰でも申し込めるわけではないというデメリットというわけです。
関東はもっとも対応エリアが多いです。
首都圏や関東近郊は大体カバーされていると言えるでしょう。
一方で、北海道や東北地域になると、いっきに対応エリアが減ってしまうのです。
J:COM札幌と仙台キャベツのみという状況です。
更に九州エリアは、J:COM北九州、福岡、熊本のみとなってしまっています。
問題は接続方式?FTTN方式だから遅い
数ある光系のインターネット回線と違って、ケーブルテレビ(CATV)では、「FTTN方式」を使用しています。
「Fiber To The Node」の頭文字を取った、この接続方式。
分配器である「ノード」を利用したスタイルです。
ノードはいくつものエリアに、分割して設置されています。
ノードまでは、「FTTH方式」と同様に、回線を光ファイバーで引いてきていますが、以降は銅線などのアイテムを使用し、契約している個人宅に回線を持っていくスタイルです。
ひとつの回線を、複数の家で共有している状態であり、かつ銅線は非常に低速なのです。
混雑しやすい上に、そもそもが遅いという状態に至ってしまうわけです。
【CATV】ケーブルテレビでインターネットの速度を改善する方法を全部教えます。
「ベストエフォート型」は遅い可能性
各種光ファイバーを利用するケーブルテレビ(CATV)の回線。その遅さの理由は、それぞれの事業所の「ベストエフォート型」が理由の場合もあります。
「ベストエフォート型」は、通信の環境やスピードは、最大限の善処をしてくれるということです。
つまり、確実な通信を保証するものではないということ。
契約しているスピードが、安定して提供されるとは限らないというわけです。
通信障害が発生している場合も多い
インターネット回線が、時折極端に遅くなっている場合は、通信障害が発生している可能性も高いですよね。
ケーブルテレビ(CATV)は、通信システム上、障害が発生しやすいというリスクがあります。
複数の個人宅で回線を共有していますし、利用者の元まで光ファイバーで届けているわけではないため、自宅の対処とは関係がないところで、トラブルが起きてしまう傾向が強いのです。
実際、過去には規模の大きな接続トラブルが、複数回に渡って発生しています。ケーブルテレビ(CATV)のそれぞれのオンライン環境で通知がされている状況です。
メンテナンスが行われていることもある
前述したように、接続方式の問題から、頻繁なトラブルが発生しやすいケーブルテレビ(CATV)。
スピードトラブルの点からも、定期的なメンテナンスが細かく行われる傾向にあり、更に臨時のメンテナンスも行われやすいです。
メンテナンス中も、問題なく通信自体は可能な場合も多いですが、スピードが極端に遅くなってしまうこともあります。
エリアごとに工事作業をする関係で、限定された地域のみ、通信が止まったり、遅くなったりすることもあるでしょう。
地域の情報発信を都度チェックテ出来るようにしておくとスマートです。
信号レベルが変わってしまうこともある
ケーブルテレビ(CATV)は、モデムをケーブルに繋いで、インターネット回線を接続しています。
そのため、頻繁に同軸ケーブルを抜いてしまうと、まれに信号レベルが変わってしまうことがあるのです。
もちろん、日々の都合上、ケーブルの抜き差しは発生してしまうのですが、これによって回線スピードの低下に発展してしまう可能性もあるのです。
もちろん、基本的には、契約しているコースのスピードが提供されているものです。
タイミングによって差異はあれど、ケーブルを一度抜いてしまったら、絶対に遅くなってしまうというわけではありません。
気になるときは、地域のカスタマーセンターに連絡をして、詳しい点検を受けるのが良いでしょう。
ケーブルテレビ視聴とのセットであるため
そもそも、ケーブルテレビ(CATV)のインターネット接続は、そもそも単体でのスピードを重要視したものではないという考え方の人も実は少なくありません。
そもそも、サービスの名前の通り、ケーブルテレビの視聴のついでに、インターネット回線がセットになっているというのが、前提というわけです。
もちろん、インターネット回線を単体で契約している人もたくさんいるのですが、大抵は、視聴しているケーブルテレビ局のオマケとして、インターネット回線を確保しているため、そちらに比重がないという考えなわけです。
実際のところ、ケーブルテレビの視聴料金とセットにすると、インターネット回線の料金としては、かなりお得な価格になります。
あまりインターネット単体での性能には重きをおかず、安くたまに使えれば良い、というくらいの利用者が、そもそもはターゲットだったのです。
インフラ整備のついでと考えているユーザーも、今なお珍しくありません。
もちろん、サービスとして企業が提供し、それに準じた料金を回収している以上、適切な対応はされるべきでしょう。
ケーブルテレビ(CATV)のサイドも、事業として積極的な取り組みも行っていますし、トラブル対応や状況改善もしっかり行われています。
それでもやはり、テレビ視聴が前提の、セットアイテムにはなりやすいのです。
■あまりにも回線速度が遅いのが気になるときは、料金の見直しをしよう
回線スピードが遅くなりすぎてしまい、本来想定しているインターネット環境が確保できないことはありますよね。
そんなときは、ケーブルテレビ(CATV)のプランから、より速いプランに変更すると良いでしょう。
テレビ視聴とセットにした方が、インターネットを単体で申し込むより、価格が手ごろな場合におすすめです。
ただし、最もスピードが速いプランに対応してない地域もあります。
インフラ整備は今なお進められており、対応地域も拡大中なので、今後の予定にも注目です。
■スマートフォンの通信料金とセットにするのもおすすめ
auやソフトバンクでは、通信利用金をケーブルテレビ(CATV)とセットに出来る可能性もあります。
スマートフォン1台につき、大体2000円程度の割引が適応されるプランがあるのです。
このプランは、基本的には2年間有効。3年目以降は、1000円割引になってしまうものの、永久に料金をお得にすることが可能になります。
このプランを利用する条件は、ケーブルテレビ(CATV)で使用している固定電話を、対象の機種に変更するだけです。
一部では、固定電話の電話番号が変わる場合もあるので、エリアごとの担当事業所で、細かく確認しておくのがおすすめです。
工事費用が発生する場合もあるので、割引してもらえるキャンペーンなどを有効に利用してください。
スマートフォンの機種変更時などに、セットで進められる場合があります。
【徹底比較】auひかりとドコモ光、契約するならどちらがお得?
■ケーブルテレビ(CATV)を利用するメリットとデメリットを考える
通信スピードの遅さから、インターネット回線としては、しばしば弱さを指摘されてしまうケーブルテレビ(CATV)。
しかし、ここまでで紹介してきたように、テレビ視聴とのセット料金のように、様々なメリットがあるのも事実なのです。
たとえば、料金請求をひとつにまとめることが出来る点。
インターネット回線はもちろん、プロバイダーや固定電話、地デジのテレビなど、ケーブルテレビ(CATV)であれば請求をひとつにまとめることが可能です。
料金がコンパクトになるだけではなく、手間も節約できますし、分かりやすくなるでしょう。
実際にケーブルテレビ(CATV)のサイドも、「ひとつにまとめられる」という点を、強く押し出す傾向にあります。
それから、カスタマーセンターを利用しやすいというメリットもあります。
通信トラブルをはじめとして、設置の質問なども、地域に根付いた業者から、丁寧なアドバイスをもらいやすいでしょう。
中には、トラブル時の出張対応をしてくれる業者もあります。
大手のインターネットプロバイダーでは、なかなか出来ないことが、ケーブルテレビ(CATV)であれば実現する場合もあるのです。
また、地域のケーブルテレビ(CATV)を利用することで、地元の活性化というメリットも期待できます。
独自の豊富なプログラムも観られますし、スポーツ中継なども、全国ネットではチェックできないものを楽しめます。
地方ならではのプログラム推奨にも、インターネット回線への申込みから、参加できる可能性があるのです。
アパートやマンションの場合は、経営サイドのメリットから、既にケーブルテレビ(CATV)に契約してある場合があります。
テレビやインターネットにかかる料金が、既に家賃や管理費に組み込まれている可能性があるわけです。
オプションとして追加するのではなく、デフォルトで組み込まれているため、使わないと勿体ないかもしれません。
別のインターネット回線を引くためには、別途費用が発生することもありますし、建物や大家さんによっては、工事を避けてほしいと言われることもあるので気を付けましょう。
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