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光回線とモバイル回線のどちらがお得?早さやコスパ、引越し時の対応までチェック!
これから自宅にインターネットを引こうとしている方は、ネットに接続できる回線契約をしなければなりません。
まずは契約申し込みをする前に、どのような方法で接続するかを決定しましょう。
インターネット接続回線の現在の主流は、NTT・KDDI・電力会社などが敷設した光ファイバーを利用する『光回線』と、携帯電話の通信網を利用する『モバイル回線』の2種類です。
各回線業者ごとの特徴を解説
NTTフレッツ光
『NTTフレッツ光』はNTTが敷設した光回線を利用した接続方法です。
ほぼ日本全国をカバーしており、幅広い地域で利用できます。
速度は100Mbps、200Mbps、1Gbpsに対応していますが、NTTを含むこれらの速度はベストエフォート(理論値)であり、実際にこの速度が保証されている訳ではありません。
おおむね上記数値の半分以上の速度が出ていれば『当たり』だと言われています。
また、200Mbpsから1Gbpsへ契約を変更したとしても、『前より確実に速く快適になる』とも限りません。
『時速100キロで走れる高速道路でも混雑して渋滞になると遅くなり、一般道を時速60キロで走った方が速く目的地へ到着できる』という状況をイメージすれば分かりやすいでしょう。
NTT東日本/フレッツ光の新規お申し込み
https://flets.com/application/
auひかり
『auひかり』は、主に1Gbpsのプランを主流に提供しています。
独自回線を利用しているため比較的に混雑が少なく、実際に高い速度を得られるという報告があります。
値段もプロバイダを個別に契約するよりも安い価格な点がメリットです。
選べるプロバイダは7つと少ないですが、プロバイダ費用もコミコミの料金なので、月額戸建て5,100円、集合住宅3,800円と比較的安価です。
ただしサービス提供地域が限られており、2019年1月現在『関東圏、北海道、九州、四国地方を主として24都道県』でのみ利用できます。
auひかり/お申し込み・コース変更
https://www.au.com/internet/application/
NURO
『NURO光』も独自回線を使用し、月額4,743円から、理論上下り2Gbps、上り1Gbpsという非常に高速な光回線を利用することができる通信回線です。
しかし、プロバイダが選べず、auひかり同様サービス提供地域が限られているのがデメリットと言えます。
現在NUROを提供している地域は以下のとおりです。
東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、愛知、静岡、岐阜、三重、大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良
また、理論値の2Gbpsという速度は実際に出ることはほとんどなく、レンタルできる無線LAN親機も1.3Gbpsまで、有線でもカテゴリ7ベースのケーブルが必要になります。
最大速度を得るためには、ある程度の知識も要するでしょう。
NURO光のお申し込み/NURO光
https://www.nuro.jp/apply.html
その他モバイル回線
上記の光回線に対し、docomo、au、Softbankなどの大手モバイルであれば、利用地域が変わっても同じ契約のままで利用できるというメリットがあります。
たとえ引っ越しをしたとしても、新規契約を行なう必要がありません。
ただし、り高速通信に対応したWiMAXなどのモバイル回線の場合、大都市や大きな幹線道路沿いなど利用できる場所が限られています。
利用できるエリアかどうか、事前にチェックする必要はあるでしょう。
価格は業者やプラン、速度、最大通信容量によって大きく変動し『3,000~7,000円程度』と、かなりの幅があります。
ここまで説明したように、ひとくちにネット回線と言ってもさまざまな形態、速度、利用エリアの違いがあるので、単純に値段だけで比較できるものではないとご理解ください。
実際にかかる金額とその内容
では、一般的な光回線を利用する場合の費用や名目を説明しましょう。
初期費用(工事費+契約料/登録料)
一般的に初期費用とは、工事費+契約料/登録料の合計金額を指します。
だいたい20,000~45,000円程度が必要だと考えておきましょう。
基本は一括支払いの場合が多いのですが、契約形態や利用者からの要望で『月額料金に分割上乗せ』される場合もあります。
また、キャンペーンが適用されたり、代理店サイトから申し込むなど条件を満たすことで、初期費用が無料になったりキャッシュバックされるケースがあります。
少しでも費用を抑えたい場合は、そういったキャンペーンや代理店経由の申込みを利用すると良いでしょう。
ただし、代理店やキャンペーンには細かな条件やオプション契約が必須な場合もあります。
契約条件を満たせるかどうかは、事前にしっかりとチェックするようにしましょう。
月額費用
以下は、月額料金として請求される主な項目です。
・光回線利用料
・プロバイダ利用料
・接続機器レンタル料
・オプション料
『光回線利用料』は戸建てプラン、集合住宅プランで異なることが多いです。
NTTの場合、100Mbps、200Mbps、1Gbpsのプランがあり、契約する通信速度によっても異なります。
戸建てなら4,400円~、アパートなどの集合住宅なら2,650円~となっています。
機器レンタル料やその他細かい費用などもチェック!
上記の月額料金は、基本的に2年以上使用することを前提とした割引を適用した金額です。
2年未満の解約や、携帯電話同様に更新月以外の解約をした場合には『違約金』が発生します。
『プロバイダ利用料』は500円~1,500円程度です。プロバイダごと、あるいは契約した通信速度(ネットの速さ)によっても異なります。
『接続機器レンタル料』でレンタルされる機器は『光回線終端装置』が代表的ですが、基本的にレンタルを前提としている機器なので、NTTフレッツなどでは回線使用料に含まれています。
光回線終端装置に無線LANカードを挿すことで、無線LAN親機として利用できるようにもなります。無線LANカードのレンタル料金は月額300円程度です。
もともと無線LAN親機を保有している場合はレンタルの必要がないので、不要であれば契約する必要はありません。
オプション料の例 ひかり電話など
『オプション料』として代表的なのはひかり電話でしょう。
従来のアナログ電話を光回線に移行した後も使えるようにするためのオプション料金で、基本価格500円に各オプション(キャッチホン、ナンバーディスプレイ)費用が必要となります。
それに月々の通話料が上乗せされますが、維持費などは従来のアナログ固定電話に比べると安くなっています。
「スマートフォンがあるので固定電話は必要ない」というのであれば契約しなくても問題はありません。
光コラボサービスを利用した場合、NTTとプロバイダが個別に料金請求されていたものが合算され、料金が1,000円程度安くなるので、お得に利用することができます。
ひかり電話などのオプションサービス料は、NTTと同額である場合がほとんどです。
ただしNTTの回線を間借りして提供しているので、本家NTTの回線に比べると混雑が発生しやすいため、速度低下が起きやすいというデメリットもあります。
発生する違約金も事前に知っておこう
ネット契約も大手キャリアの携帯電話同様、2~3年程度継続して利用することを条件に値引されるのが主流です。
それより短い期間や更新月以外に解約しようとすると、違約金が発生するのも携帯電話同様です。
違約金は『10,000~35,000円程度』が平均的です。この金額も、利用する回線業者やプロバイダによって異なります。
フレッツ光の場合(NTT)の注意事項
ちなみにフレッツ光(NTT)を使用している場合、引っ越し先でも継続利用することを条件に、違約金を支払わずに済む場合があります。
ただしNTTは東日本と西日本で管轄が分かれており、西から東、あるいは東から西へと引越で地域をまたぐ場合は違約金が発生してしまうので、その点は注意しておくべきでしょう。
NTT東日本/引越しが決まったら-フレッツ光ネクスト
https://flets.com/s/move/
代理店経由などで契約の条件は変わる
代理店やポータルサイトを経由して契約すると、キャッシュバックやポイントを獲得できて総合的な費用を抑えることもできます。
同じ回線でも、どこで契約するのが一番お得なのかは、事前にしっかりと調査しましょう。
少々面倒ではありますが、掲示板での口コミをチェックしまり、詳しい知り合いに質問してみるなど、労力を惜しまず情報収集することをおすすめします。
いろいろと調べた結果、代理店よりも公式サイトから直接契約した方が安価になることもあり得るので、まずは各光回線業者やモバイル回線業者の公式サイトで情報をしっかり読み込みましょう。
まとめ
今回は、自宅にインターネット回線を引き込む際に検討すべき事項をまとめました。
一般的には居住エリアに関係なく、どこでも使えるフレッツ光・光コラボサービスを利用するのが無難な選択と言えるでしょう。
もし、利用している携帯電話キャリアにインターネット回線サービスがあれば、そのキャリアの光コラボサービスを利用することで割引が受けられ、支払いも一本化できます。
自分が現在利用している通信環境に合わせ、積極的に調べてみましょう。
ライター名 :とぅるぶら
プロフィール:パソコントラブルサポートセンター勤務20年。主張で自宅のPC環境を診断する業務に従事。ライターとしてもPC関連の記事を発信しています。
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