この記事のもくじ
安さをアピールする総合型プロバイダ・DTI
画像引用:http://dream.jp/
DTIは、1990年代からサービスを提供いしている、比較的古参のインターネットプロバイダです。
1990年代ですから、営業を始めた当初は一般電話回線とアナログモデムを使っての接続をメインとしていました。
その後、ADSLや光回線、WiMAXなどが普及するとそちらのサービスも開始するようになりました。
現在では、いわゆる格安SIMの提供も行っており、光・WiMAXとともに営業の柱となっています。DTIは、以前から法人向けのサービスに力を入れています。
法人向け部門は他の会社に移動したりまた戻ったりと複雑な動きを示しているのですが、それは法人向け部門の独立性が高く、規模も大きかったということを意味します。
プロバイダサービスについては、業界最低価格帯であることをアピールしています。
多彩なDTIの通信回線サービス
・WiMAX
DTIのWiMAX接続サービスは、いわゆる「キャッシュバック型」と「月額料金割引型」のハイブリッドとなっています。
キャッシュバックの条件は連続12ヶ月の継続利用となっています。この一方で、契約から3ヶ月間限定の割引で月額料金が3,500円で提供されるようにもなっているのです。
2つの割引方法を同時に採用しているので、「業界最低価格帯」であるのはハッタリだとは言えなさそうです。
WiMAXは他のプロバイダと同様、UQコミュニケーションズが提供する回線をDTIがレンタルする形でインターネット接続を一般ユーザーに提供しているので、接続性能的には他のプロバイダとほとんど同じです。
・モバイル回線
DTIのモバイル回線サービスは、いわゆる「格安SIM」で、DTI SIMという名称で提供されています。
プランは、「データプラン」「データSMSプラン」「音声プラン」の3通りがあり、月額データ容量3GBのコースと10GBのコースでは、「業界最安」となっていると自らアピールしています。
データプランを見てみると、3GBで840円、10GBで2,100円は確かに激安といっていいレベルです。
どのプランでもテザリング可能となっているので、安く手に入れたスマートフォンをモバイルルーター代わりにすれば、WiMAXよりもさらに安いモバイル・インターネット接続環境を構築できるでしょう。
・光回線
NTTのフレッツ・auひかりの他に、NTTが近年提供を開始した光コラボレーションモデルも取り扱っています。
フレッツはプロバイダ・回線と個別に契約しなければならないので手続きが面倒ですが、光コラボレーションモデルは取扱窓口がプロバイダに一本化されているので、これからNTT系の光回線を導入したいという場合はこちらになるでしょう。
・ADSL
歴史の古いプロバイダなので、ADSLやダイヤルアップの接続もサポートしています。DTIのADSLは、シンプルプランと12Mプランの2本立てです。
シンプルプランは契約後2ヶ月無料、その後の月額料金も680円と驚くような安さですが、NTTのフレッツADSLとの契約が別途必要です。
そして肝心のフレッツADSLが、光回線利用可能地域ではもう申込みができなくなっていますので、事実上加入はできない商品となっています。
12MBプランの方はフレッツに加入せよなどの条件がありません。こちらも契約後2ヶ月は月額料金無料ですし、モデムも無料、料金はタイプ1で1,901円、タイプ2で3,154円です。
タイプ1というのはすでに固定電話回線が引かれており、その回線とADSL接続を共用するというものです。
タイプ2は固定電話回線がなく、ADSLをデータ通信専用として導入するケースになります。うまい具合にタイプ1を導入できる環境なら、文句なしに最安クラスのインターネット接続環境を手に入れられます。
タイプ2の場合格安SIMのテザリングやWiMAX等の上限7GBプランなどがライバルになりますが、速度は遅いものの通信容量上限がないというメリットがあるので、どちらを選ぶかはユーザー次第ということになるでしょう。
法人契約時の注意
・モバイル回線の音声プランは契約不可
DTIのモバイル回線サービス、つまりDTI SIMは月額料金が極めて安いため、一度に大量に導入しなければならない法人利用に向いています。
ただ、法人名義での契約はちょっと複雑な形になっており、注意が必要です。
DTI SIMの3つあるプランのうち、「データプラン」と「データSMSプラン」は法人名義でも問題なく契約可能です。
ただし、「音声プラン」のみは法人名義での契約が不可能となっています。法人で一括導入した場合は、音声通話のみは他の方法を使うということになるでしょう。
・法人名義または代表者名義のクレジットカード必須
また、「データプラン」と「データSMSプラン」でも、契約時には法人または代表者名義のクレジットカードが必要となります。
法人名義のクレジットカードは取得が困難で、設立したばかりの企業だとまず取得することは不可能(信用取引をする条件に決算書の提示を求めるカード会社がほとんどであるため)です。
しかし代表者名義のカードも認めてもらえるので、起業したての法人はそちらを利用するといいでしょう。
クレジットカードを要求するということは、つまり決済はカードでやるよ、ということなので、他の方法での支払いはできません。
人によっては役立つかもしれない「DTIクラブオフ」
・割引サービス
DTIには、「DTIクラブオフ」というサービスがあります。これは会員に対し、さまざまなショップやサービスを提供する施設での割引を提供するというものです。
割引が行われる対象は、ホテル・旅館やピザショップ、映画館などになっています。
割引率は最大9割と驚くほど大きいのですが、上にあげたように割引が適用されるお店や施設の種類に偏りがあるため、誰でも割引の恩恵を受けられるというわけではなさそうです。
ただ、モバイル回線のデータプランやデータSMSプランを契約している場合、社員旅行で温泉に出かけ、割引サービスをフルに活用することができるかも知れません。
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