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世界最速1位の一般家庭向け光回線サービスが登場!
光回線で充分な速度が欲しい人は、電力会社系光回線もしくは、KDDIが運営しているauひかりを選んでいる人が多いようです。
そのauひかりが、2018年始めに戸建て住宅を対象に、新しいサービスを開始しました。
従来の『auひかり ホーム1ギガ』と同じ料金で5倍の速度に対応した『auひかり ホーム Ⅴ(ファイブ)』と、最大10ギガの速度に対応した『auひかり ホームⅩ(テン)』のふたつです。
一般家庭に向けた光回線サービスとしては、世界最速で1位タイ(同速度の提供会社有り)となりました。
今回は、新しいauひかりの新サービスが、具体的に従来の『auひかりホーム 1ギガ』とどんな点が変わっているのか、の料金やその違いなどについて解説します。
速度は速いが提供エリア、提供される住宅形式が限られている
全国幅広く回線が提供されているNTTの光回線や、その回線を借りて光回線接続サービスを提供している会社と異なり、『auひかり』は独自回線を保有しています。
KDDIが、旧TEPCO光(東京電力)が敷設した光回線を譲り受けて運用しているサービスです。
その後もある程度KDDIが光回線敷設地域を増やしましたが、提供エリアは東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県をメインに、ある程度大きな主要都市のみに限られています。
それはauひかり ホームⅤとⅩでも同様で、2018年現在利用できるのは関東圏の東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の一部地域に限られています。
また『auひかり 1ギガ』は戸建てと集合住宅の両方に対応していますが、『auひかり ホームⅤ』と『auひかり ホームⅩ』ともに現時点では戸建て住宅のみのプランです。
ですが、auひかりのマンションプランは当初『下り100Mbps/上り35Mbps』と一般光回線相当のプランしかありませんでしたた。
需要の拡大により、集合住宅向けの『マンション ギガ』『マンション ミニギガ』が登場し、戸建て同様『下り1Gbps/上り1Gbps』の高速通信を利用できるようになりました。
もしかすると今後需要が増えれば、採算が取れるようになり集合住宅向けでも高速回線が利用できるようになるかもしれません。
現在戸建て住宅でauひかり1Gbpsのプランを契約していて、該当地域に住んでいる方は従来の料金そのままで回線速度をグレードアップできる可能性もあります。
auひかり公式サイトで、新サービスが提供可能かどうかを一度調べてみても良いでしょう。
au公式サイト/auひかり ホーム10ギガ・5ギガ
https://www.au.com/cmp/hikari_kousoku/
『auひかり ホームⅤ』と『auひかり ホームⅩ』の値段は?
『auひかり ホームⅤ』は『auひかり ホーム1ギガ』と同料金で利用することができます。
料金は『基本回線使用料+電話(NTTのひかり電話に相当)』です。
『auひかり ホームⅤ』は『超高速スタートプラグラム』という割引が毎月500円適用され、『1年目5,600円』『2年目5,500円』『3年目5,400円』と1年毎に100円ずつ下がります。
4年目以降はauスマートバリューを利用している場合のみ月500円が割引されて『5,400円』、auのスマートバリューに加入していない場合は以降5,900円となります。
スマートバリューに加入していないと割引が適用されないので、この点はしっかり覚えておきましょう。
『auひかり ホームⅩ』の料金は『1年目6,380円』『2年目6,280円』『3年目6,180円』と5ギガプラント同様に1年に100円ずつ値段が下がります。
4年目以降は5ギガプランと同様、auスマートバリューに加入している場合のみ500円割引が適用されて『6,180円』となります。
これに『高速サービス接続料(プロバイダ料金)』が別途必要です。
5ギガプランなら月額500円(1ギガプランと同額)、10ギガプランなら月額1,280円です。
利用可能なプロバイダは?
従来の1Gbpsのauひかりの場合『@nifty、@TCOM、AsahiNet、au one net、BIGLOBE、DTI、So-net』の7つのプロバイダが選べました。
5ギガ、10ギガのプランの場合は『@nifty』『au one net』『BIGLOBE』『So-net』の4つのプロバイダが選択対象となっています。
1ギガプランから5ギガ、10ギガプランへ変更する時に、プロバイダを変更する場合があることも覚えておきましょう
『auひかり ホームⅤ』と『auひかり ホームⅩ』の実際の速度はどれくらい?
実際に速度を測った人によると、有線接続で『下り1000Mbps(1Gbps)~2000Mbps(2Gbps)』『上り1500Mbps(1.5Gbps)~5000Mbps(5Gbps)』という結果が出ているようです。
PC環境や居住地、使用しているパソコンやネットワークカードの性能によっても大きく変動するので確かなことは言えませんが、下り上り共に1Gbps以上の速度は期待しても良さそうです。
5Gbpsや10Gbpsの速度を生かすために必要なものは?
もともとauからレンタルできるホームゲートウェイは10Gbpsまで対応しているので、特に変更する必要はありません。
しかし、有線でホームゲートウェイと接続する場合、ほとんどのパソコンの有線LAN端子は1Gbpsまでしか対応していません。
別途10Gbps対応のLANカードを購入し、パソコンに増設する必要があるでしょう。
また有線でパソコンとホームゲートウェイを繋ぐために、同様に10Gbpsの速度に対応したLANケーブルも必要となります。
必要となるLANカードは筐体の別れたデスクトップパソコン向けで、一体型デスクトップやノートパソコンで使えるものはありません。
そもそもそれだけの高速回線を求めるのは性能の高いデスクトップパソコンを所持しているユーザーがほとんどなので、わざわざ忠告する必要はないかもしれませんね。
ケーブルの方は様々な種類が家電量販店に並んでいますが『10GBASE-T』と呼ばれる規格に対応したものが必要です。
『カテゴリ6A』『カテゴリ6e(メーカー独自の表記)』『カテゴリ7』と書かれているケーブルが該当します。
一般的な1000Base-Tはギガビットイーサネットケーブルとも呼ばれ、カテゴリ5e、カテゴリ6などのケーブルがありますが、それらは1Gbpsまでの速度にしか対応していません。
5Gbpsや10Gbpsの速度を生かすためには、カテゴリ6A以上の10Gbpsに対応したLANケーブルを導入する必要があるでしょう。
無線LANを使用する場合、より高速な無線通信に対応したアクセスポイントとその規格に対応した端末が必要となります。
auひかりからレンタル可能なホームゲートウェイには、NTTなどの光回線サービスと同様、別途『500円/月額』の追加料金を払うことで無線LAN機能を使うことができます。
レンタル可能な機器は最新規格のIEEE802.11ax(Draft)を使うことによって、最大2.4Gbpsの通信を行うことができます。
残念ながら有線のように10Gbpsにまで対応はしていませんが、auひかりの10ギガプランや5ギガプランも他の光回線同様『ベストエフォート型サービス』です。
実際には5~10Gbps出ることは、まずないと考えておいても良いです。
有線で接続した場合でも2~5Gbpsが実測値であることが多いので、無線接続でも1~2Gbps程度の速度であれば充分と言えるでしょう。
もちろん無線LAN親機だけ高速でも意味はありません。
使用するスマートフォン、ノートパソコンなどの規格で、速度の出ないIEEE802.11b/gなどで接続した場合は、最大速度は大幅に下がります。
1Gbpsを超えるような高速回線を利用するのであれば、IEEE802.11acやIEEE802.11axといった高速無線通信に対応した端末でないと、速度を生かすことはできないと留意しましょう。
まとめ
世界でもトップクラスの速度を誇る『auひかり ホームⅤ』『auひかり ホームⅩ』ですが、現在はまだ提供地域も少なく、戸建て住宅のみ提供されているサービスです。
導入に際してはLANカードやLANケーブルを新しくする必要があったりもしますが、利用可能な地域であれば、NTTの光回線とは比べものにならない快適なネット環境を得られることができます。
auひかりの戸建て1Gbpsプランを利用している場合『auひかり ホームⅤ(5Gbpsプラン)』なら従来の料金と変わらず利用できるので、変更を検討してみるのはいかがでしょうか。
au公式サイト/auひかり
https://www.au.com/internet/new2/
ライター名 :しらたま。
プロフィール:フリーライター。IT系企業の勤務経験があるほか、様々な通信契約をおこなった実体験などの情報を発信している。
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