この記事のもくじ
■はじめに知っておきたい!「OCN光」の基礎知識
引用元:http://www.ntt.com/personal/ocn.html
「OCN光」は、「NTT東日本」及び「NTT西日本」が提供する「光回線サービス」と、「プロバイダ」の「OCN」が提供する「インターネット接続サービス」を1つにまとめて提供する通信サービスです。
「OCN光」には一戸建て住宅向けの「ファミリータイプ」と、集合住宅向けの「マンションタイプ」という2種類のプランがあり、「100Mbps」「200Mbps」「1Gbps」という3種類の「光サービスメニュー」が提供されています。
「OCN光」は、「NTT」から「フレッツ光」のサービス卸を受けて各企業が展開している「光コラボレーション」の1つです。
利用すれば「光回線利用料金」と「プロバイダ利用料金」が一本化されるため、「月額利用料が安くなる」というメリットがあり、さらにオプションで格安SIMサービス「OCNモバイルONE」の利用料金も安くなります。
「OCN」を運営しているのは「NTTコミュニケーションズ」なので、「OCN光」には他の「光コラボレーション」にはない安心感があります。
ただ、利用する側にとって重要なのは快適なインターネット生活ができるかどうか、と言う部分なので、今回は「OCN光」を利用した場合の「通信速度」について調べてみたいと思います。
■「OCN光」が提供する「通信速度」の種類
引用元:http://www.ntt.com/personal/services/internet/hikari/ocnhikari.html
「OCN光」が提供する「光サービスメニュー」には「100Mbps」「200Mbps」「1Gbps」という3種類の速度があります。
ここで用いられている「Mbps」や「Gbps」という単語は「ビット毎秒」のことで、データ転送レートの単位を表しています。
「Mbps」は「メガビット毎秒」、「Gbps」は「ギガビット毎秒」と読み、「1000Mbps」は「1Gbbs」に相当します。
基本的に数値が大きければそれだけ「データ転送レート」が高くなるので、この3種類の中で最も通信速度が「速い」のは「1Gbps」だと言えます。
「マンションタイプ」で「1Gbps」を利用できるのは「光配線方式」だけとなるので、気になる人は事前にお住いの物件の対応状況を調べておきましょう。
他社を見ると、現時点で最も高速な通信速度を実現しているのは、関東エリアの「1都6県」で最大「2Gbps」のサービスを提供している「NURO光」となりますが、最大「1Gbps」を実現している「OCN光」も十分に高速な通信速度を持っていると言えます。
それなのに何故「OCN光は速い」「OCN光は遅い」という評判が入り乱れてしまうのでしょうか。
【auひかり・NURO光】結局当サイトでオススメしているネット回線はこの2つ!
「通信速度」は変化するもの
「OCN光」は公式ホームページ内の「重要事項」という項目で、「下り」と「上り」の最大通信速度を明示しています。
そしてそこには同時に「注釈」として「※表記の速度は技術規格上の最大値であり、お客さま宅内での実行速度を示すものではありません」と記載されています。
これはつまり、前述の3種類の「光サービスメニュー」にある「100Mbps」「200Mbps」「1Gbps」という通信速度が「いつも出るとは限らない」ということです。
これは「OCN光」に限った話ではなく、全ての通信事業者で起こり得ることです。
例えば帰宅時にスマートフォンでインターネットを閲覧しようとすると、ページを表示するのにかなりの時間がかかることがありますが、これは「同じ時間帯」に「大勢の利用者」が同時に回線に接続していると起こる「通信速度の低下」によるものです。
「一戸建て」や「マンション」でも、同時に多くの人がインターネット回線を利用して大量の通信を行った場合、同様の現象が起こり得ます。
つまり、一般的に「通信速度」は「利用者の数」と「通信の量」に左右されて変化するものであり、常に同じ数値を維持し続けることはできないのです。
OCN光の通信速度に関する実際の声
OCN光の通信速度や使用感に関する声をまとめてみました。
OCN光を実際に利用されている方はどのように感じているのでしょうか。
Wifiもめっさ速い
OCN光速度改善したんか pic.twitter.com/rfDYiQM6Uw— D (@d58565254) January 30, 2018
インターネットのブロバイダにOCN光を使ってるんだけど、無線だと10Mbpくらいしか出なかったから思い切ってLANケーブル30メートル伸ばす計画を考え中。。。仮に、LANで繋げたら、45Mbpくらい出たんだけどこれって早いのか?(;´・ω・)
ソフトバンク光に変えるべきか否か・・・ぐぬぬ pic.twitter.com/5MOeVSIolN— いけいけ (@IkeIke929) February 4, 2018
今OCN光なのでドコモ光にするには一旦解約が必要らしく、どんなに金払っても数日回線無し状態になるらしくとても悩ましい。でも最近遅い時ほんと遅くて辛いしインスタライブとかまともに見られないしやるっきゃないよなという気持ち。それから各種登録の電話番号全部直すの結構くらくらするな…
— たにみやん (@tanimiyan) February 1, 2018
私もOCN光から移行する前はそれくらい遅かったです。ここ2,3年で急に遅くなりました。2年契約とかでなければ違約金ナシで解約が出来ますし、物件によってはeoとかau光なんかの別な回線を引いてる場合もあるんで大家に確認してみると良いかもですよ。
— Chuck (@Chuck_sim) January 9, 2018
プロバイダで選ぶインターネット回線比較!主要な7つのネット回線の特徴をまとめました。
■OCN光の通信速度は「ベストエフォート」
引用元:http://www.ntt.com/personal/lp/ocn_mansion.html
「OCN光」は、自社が提供する「通信サービス方式」に関して「ベストエフォート」という言葉を用いています。
「ベストエフォート」とは「最大の結果を得られるように努力する」という意味で、「通信速度」を保証するものではありません。
ここで言う「努力」とは「どんなに回線が混雑した場合でも加入者全員がインターネットに接続できる環境を作ること」です。
全ての人に対して「最大値に近い速度」の回線を提供していると、混雑時に他の人の通信が切れてしまう可能性があります。
「OCN光」ではこのようなことが起こらないよう、契約者全員が常に回線を利用できるように「通信速度」を調節するシステムを作っているので、それが混雑時の「速度低下」に繋がっているのです。
「大手企業」や一部の「政府機関」向けに「常に同じ速度」が出る通信網を提供している企業もありますが、その利用料金は大変高額なため、一般の人が利用する機会はまずありません。
従って家庭向けの光回線を導入して利用する場合、多かれ少なかれ「通信速度」の変動は起こると考えておいたほうが良いでしょう。
快適な通信を行うために確認しておきたいこと その1「LANケーブル」
「OCN光」の「通信速度」は「ベストエフォート」であり、時間帯によって変動することは分かりました。
では、利用者側が気を付けることで「通信速度」を向上させることはできるのでしょうか。
ここからは、快適な通信環境を得るために確認しておきたいことを見ていきましょう。
最初に確認していただきたいのは「LANケーブル」です。
「LANケーブル」には「カテゴリ」があり、それらは「CAT」と数字の組み合わせで表記されています。
数字が大きい「カテゴリ」の「LANケーブル」ほど高速な通信を可能にするので、まずは自宅にある「LANケーブル」をチェックしてみてください。
「CAT5」と記載されている「LANケーブル」は「100Mbps」の通信速度にしか対応していないため、「200Mbps」と「1Gbps」のプランでは速度を出すことができません。
「200Mbps」と「1Gbps」のプランを選ぶ場合は、最低でも「CAT5e」以上の「LANケーブル」を購入しておきましょう。
以前から自宅にインターネット環境があった人の場合、つい昔からある「LANケーブル」を流用してしまいがちですが、最適な「通信速度」を得るためには相応の「カテゴリ」を持った「LANケーブル」が必要です。
ケーブルで速度を犠牲にするのは非常に勿体無いので、必ず事前に調べておきましょう。
快適な通信を行うために確認しておきたいこと その2 「無線LAN(Wi-Fi)」
以外にも盲点になりがちなのが「無線LAN(Wi-Fi)」です。
「無線LAN(Wi-Fi)」環境で各種の機器を使用する場合、「2.4Ghz」の周波数帯を使用すると、障害物や電子レンジなどによって電波に障害が発生することがあります。
周波数の特性を知らずに運用している人は、これらが原因で発生する通信不具合を光回線のせいにしてしまいがちです。
また、各機器には電波を掴む性能や能力に違いがあるため、十分な電波が届いているにも関わらず上手く機能しない場合もあります。
家庭内で最も効果的な周波数は「5GHz」なので、使用する機器の「規格」を確認し、切り替えられる場合は異なる周波数を使用し、なるべく電波が「干渉」しない「無線LAN(Wi-Fi)」 環境を作るようにしましょう。
特に映像をストリーミングで鑑賞する場合は、「5GHz」の周波数に対応した機器を使用することをお勧めします。
ちなみに「無線LAN(Wi-Fi)」の通信規格には「通信速度」が高いものから順に「11ad」「11ac」「11n」「11a」「11g」「11b」の6種類が存在するので、参考にしてください。
■「OCN光」が行う「通信品質改善」への取り組み
引用元:http://www.ntt.com/personal/services/internet/hikari/ocnhikari.html
「ベストエフォート型」の「通信サービス方式」である限り、「通信速度」の変化は必ず起こります。
ただ各通信業者は日々「通信品質改善」への取り組みを行っており、それは「OCN光」も例外ではありません。
ここでは「OCN光」が実施してきた取り組みの数々を見ていきましょう。
まずは「混雑時」の通信制御を減らすための「増設工事」の実施です。
「OCN光」では日本全国を対象に通信施設の「増設工事」を進めており、その進捗状況は「OCN」の公式ホームページから確認することができます。
現時点で「OCN光」の速度に不満を持っている人でも、工事が進行すれば快適な通信環境が得られる場合があるので、自分が住む地域で「増設工事」が行われる予定があるかを確認してみましょう。
次はインターネット接続機能の強化です。
「OCN光」では今まで使用されていた「IPv4」という規格に加え、「IPv6」という次世代の規格を投入しています。
これら両方の規格を分散して使用することによって、「混雑時」の「通信品質」が改善される効果が期待できます。
この「IPv6」に関しては「OCN光」が標準で提供するため、特別な申し込みは一切必要ありません。
「増設工事」と「IPv6」の提供で、これまで以上の「通信速度」改善が見込めることでしょう。
■まとめ。「OCN光」は決して遅くはない
光回線を利用する場合、その「速さ」や「遅さ」には様々な要因があります。
各「光回線」の速度を掲載しているサイトなども多く見かけますが、自分の住環境で実際に同じ速度が出るかというのは別の問題です。
従ってある人には「OCN光」が遅く感じられ、またある人には速く感じられるのも仕方がないことです。
「OCN光」の速度を正しく体感するためには、「通信速度」に見合った周辺機器の準備や、適切な「無線LAN(Wi-Fi)」の周波数設定が不可欠です。
導入を検討している方は、今回の記事を参考に快適な「光回線」を構築してみてください。
GEAR
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