光回線ならどれを使っても同じでしょ!と思われがちですが、実際には、会社やサービスタイプにより料金などが異なります。
ここでいう光回線とは、収容局から自宅の光回線終端装置(ONU)までが光ファイバーケーブルのみで繋がっているタイプを指します。
今回の記事を読めば、光回線の種類を知れば本当に契約したいインターネット回線が探しやすくなるので、参考にしていただけばと思います。
■光回線の種類の違いを知ろう
光回線には、光ファイバーケーブルを敷設した事業者と通信方式の違いにより最大通信速度や提供方式が異なります。
提供地域にもバラツキが出やすいので、複数の光回線が敷設されている地域では、光回線の種類ごとの違いを知り最適な光回線を選択することが重要です。
通信速度による違いは、上り下り共に最大1Gbpsの光回線が最も多く、下りのみ2Gbpsへ増速されているNURO光や、従来から提供されている100Mbpsというタイプまで様々です。
■光回線には、どんな種類があるの?
光回線(光ファイバー)のサービスラインアップには、全国トップシェアのNTT東西地域会社が敷設したフレッツ光シリーズや、
シェア2位のKDDIが敷設したauひかりといった回線があります。
光回線の分け方には、通信方式の違いなどにより細分化出来ますが、分かりやすく単純化すると大きく分けて光ファイバーの種類は次の3種類に分けられます。
・フレッツ光
NTT東西地域会社が自社で敷設した光ファイバーを使った光回線です。
上り下り共に最大1Gbpsの通信速度を実現し、次世代のIPv6通信を標準搭載するフレッツ光ネクストというタイプが存在します。
他の光回線との大きな違いは、フレッツ光はどの回線プランにも「ファミリータイプ」と「マンションタイプ」があることです。
NTT東日本 https://flets.com/service/?link_id=gn03 |
NTT西日本 https://flets-w.com/next/service_menu/family/hayabusa.html |
戸建てまたはマンションタイプが敷設出来ない集合住宅に対して引き込みを行なうファミリータイプは、全て宅内へ光ファイバーケーブルを直接引き込むので光回線です。
一方、大規模マンションの中にはマンション共用部から各部屋までの部分だけ電話回線を使うVDSL方式が存在しており、電話線を使った時点で光信号から電気信号へ切り替わり速度が100Mbpsへ制限されてしまうので、厳密には光回線とはいえません。
マンションに住んでいて光回線を利用するためには、フレッツ光の中でもマンションタイプ光配線方式が導入されていることを確認する必要があります。
2階や3階といった低層階に住んでいる場合に限り、ファミリータイプをマンションに引き込めることがあるので、フレッツ光を提供しているNTT東西地域会社へ確認してみると良いでしょう。
・独自の光回線
NTT東西地域会社以外の事業者が独自に敷設した光ファイバーケーブルを使った光回線があります。
KDDIのauひかりは、首都圏を中心としてKDDIが独自に光ファイバーケーブルを敷設しているので、工事業者も関電工が行うなど全く別の光回線といえます。
しかし、auひかりには2種類あり、auひかりホームはKDDI独自回線ですが、auひかりホーム(S)はNTT東西地域会社が敷設した光ファイバー回線を使っているので実行速度がやや遅くなります。
一方、全国の電力会社が独自に敷設した光回線があり、地域限定でサービス提供しています。
北海道地方 FITWebヒカリ https://www.hiss.co.jp/?tid=100054 |
東北地方 TOHKnet https://www.tohknet.co.jp |
中部地方 コミュファ光 https://www.commufa.jp |
近畿地方 eo光 http://eonet.jp/go/lp/net_single/?cid=ad |
中国地方 MEGAEGG http://www.megaegg.jp |
四国地方 ピカラ光 http://www.pikara.jp |
九州地方 BBIQ http://www.bbiq.jp |
電力会社が独自に敷設した光回線では、プロバイダーを別途契約する必要がありません。
IP電話サービスについては、本業が通信業者では無いために提供状況にバラツキがあるので、インターネット環境を安く快適に使いたい人に適しています。
また、NURO光については、NTT東日本の光ファイバー網を借りて運営していますが、独自の通信方式によるホームゲートウェイを設置することで下り最大2Gbps上り最大1Gbpsという国内最高速の通信が行われます。
多くのケーブルテレビ事業者が行っている光ハイブリッドという方式は、電柱部分まで光ファイバーを使用し、宅内への引き込みを行なう時にはテレビ用同軸ケーブルを使用するので、光回線ではありません。
J-COMは光回線では無い点に注意が必要です。
ケーブルテレビの中で例外的に宅内の回線終端装置まで光ファイバーケーブルを引き込む光回線を提供している事業者は、足利ケーブル・結城ケーブル・ゆずの里ケーブルテレビの3事業者のみとなっており、この3社は独自の光回線と言えます。
・光コラボレーションサービス
光コラボレーションサービスは、NTT東西地域会社が従来は個人に対して直接販売を行っていた光回線サービスを、光コラボレーション事業者に対して卸売販売を行なうことで提供しています。
基本的にはフレッツ光と同じ光回線サービスですが、光コラボレーション事業者の自社回線という扱いでサービス提供を行える点が特徴です。
プロバイダーと光回線を同じ光コラボレーション事業者が合わせて提供出来るので、インターネット契約先が1つにまとまります。
フレッツ光は光回線サービスの提供のみでしたが、光コラボレーションサービスはプロバイダーとのセット契約のお得なプランが提案可能となっているわけです。
■まとめ
以上が、光回線の種類を知れば本当に契約したいインターネット回線を探しやすくなるでした。
この記事で紹介した光回線の種類、業者だけでこれだけの数があります。数があるということは、より自分の環境にマッチしたものを見つけることができるということです。
しっかりと料金や、通信速度、対応エリアなどを調べてお得な回線をご自宅に引き込みましょう!
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