[最終更新日]2018.01.31

バリュー系のADSLの使い勝手は?速度や価格・口コミをまとめました。

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ADSLは、今ではコストパフォーマンスのよいインターネット接続手段として注目を集めるようになっています。

中でもコストパフォーマンスが高いのは、最高速度8~12Mbpsといったサービスだと言われています。

ここでは、バリュー系ADSLの実際の使い勝手について解説しましょう。

 

■熟成され信頼度が上がったADSL

20世紀の終わり頃に登場したADSLは、デビュー当初は「高速インターネット接続」と呼ばれてしました。

それまで主流であったダイヤルアップ接続が、56Kbpsであったところに、1Mbpsを超える速度で参入したため、このように評価されるようになったのです。

その代わり、ADSLには「必ずしもカタログ値通りの速度は出ない」という欠点がありました。

ADSLは、本来人間用の音声通信用に作られていた一般電話回線に、規格外の高い周波数での通信を行わせるものです。

このためノイズに弱く、加入者宅から収容局までの配線状況によって速度が大きく変化しました。

しかし、NTTやADSL提供プロバイダの努力により対策が進められ、安定性は徐々に向上していったのです。

最大の敵はISDN

ADSLが外部からのノイズに弱いことは先に示した通りですが、特に問題となるのは、近くにISDNの回線がある場合でした。

ADSLはISDN回線からのノイズの影響を受けやすく、配線が近接しているとみるみる速度が低下するようになっていたのです。

ISDNとの相性が悪いため、ADSLはISDNとの併用はできないと言われていました。

ISDN利用者がADSLを利用しようという場合、一度ISDNのサービスを解約し、アナログ回線に戻してからADSLに加入しなければならなかったのです。

しかし、現在ではISDNは高速インターネット接続用のサービスとしては歴史的な役割を終えてしまっています。

コンビニエンスストアなどの業務用としては生き残っていますが、個人宅にISDNが引き込まれているということはまずなくなりました。

ADSLにとっては、最大のライバルが消えてくれたということになります。

ADSLの実際の利用者の声は?

ADSLを実際に使用されている方はどんな感想を抱いているのでしょうか。

 

■バリュー系ADSLの速度は8Mbps~12Mbps

さてそのADSLですが、いくら信頼性が上がったとはいえ現在の水準では「高速」とはいえなくなっています。

ISDN同様、その歴史的な役割は終わりかけており、あとは光回線などにその役目を譲ってゆっくり消えていく運命にあります。

実際、NTT東西の「フレッツADSL」は、新規加入の申込みができない状態です。

実は、消えていく運命にあり、業者が積極的に新規技術を投入しなくなったことが、安く利用できるようになった最大の理由なのです。

 

現在、ADSLプロバイダとして積極的に活動しているのは、YahooBBです。

引用元:https://www.softbank.jp/ybb/adsl/bbadsl/

 

YahooBBは、バリュー価格帯のサービスの速度が最大12Mbpsですし、エリアも全国規模ですから、多くのユーザーにおすすめできます。

バリュー系のADSLの月額利用料はもともと低いため、「1円でも安く」と血眼になって業者比較を行う必要はあまりありません。

利用者の方も、インターネット接続用のメイン回線として使用するのではなく、サブ回線や半年~一年先ぐらいに引っ越しが決まっていて、今から光回線を導入するのはちょっとなあ、と思うユーザーが中心です。

ですから、絶対的価格よりも導入のしやすさや、提供エリアの広さなどがより重要になってくると思われます。

2本立てになっているADSL回線の料金

ADSLの料金は、多くの場合「加入電話利用タイプ」と「通信専用タイプ」に分かれます。

業者によって微妙に表現は違いますが、いずれにしろだいたい似たような意味の言葉が使われています。

「加入電話利用タイプ」というのは、すでに導入しているアナログ電話回線を使ってADSL通信も行うというものです。

ADSL化することによってその回線で音声通話が使えなくなるわけではありません。

業者から送られてくるADSLモデムに今まで使っていた電話機を接続すれば通話が行えます。

「通信専用タイプ」というのは、新規に電話回線を引いてそれをADSL化するというものです。

この場合、通信専用で使うことが前提になるので、音声通話は使用できません。

電話番号が交付されないためです。

加入電話利用タイプの方が安く見えるけど…

どこのプロバイダでも、加入電話を利用するタイプの方が月額料金が安く設定されています。

YahooBBの場合、従来からある固定電話回線を利用する「バリュープラン12MB」で、東日本エリア1,265円、西日本エリア1.272円(2017年2月時点でのキャンペーン適用価格)です。

固定電話なしで加入する場合、エリアを問わず2,857円になります。

この価格表を見た限りにおいては、固定電話回線利用の方がお安く感じられますが、実は固定回線利用の場合NTTへの電話料金(基本料金1,400~1,700円程度)が別途かかります。

この双方を合わせた場合、固定電話回線なしと料金はさほど変わらなくなります。

もっとも、今までアナログ電話を利用していた場合、音声通話用として基本料金+通話料を支払っていたわけですから、新規の負担分はあくまで1,300円足らずで、総額の方は気にならないかも知れません。

VDSLとADSLの違いってなに?:VDSLは途中に電話回線を挟んだ光回線接続

 

■8~12Mbpsという速度は使い物になるの?

バリュー系ADSLのカタログ上の最高速度は、上り1Mbps、下り8Mbps~12Mbps程度になります。

他のすべてのインターネット接続手段同様、これはあくまで理論的上限値に近く、カタログ値通りの速度が出ることはほぼありません。

しかし、10年ほど前に比べるとADSLの安定性はぐっと上がっており、調子がよければ4~6MBPS程度は出ますし、条件が悪い場合でも2Mbps程度は出ます。

加入者そのものが減って、局側の接続機器に余裕がでてきた、というのも速度が安定するようになった理由の一つです。

 

 

この速度は、3G回線時代の最後の頃のポケットWi-Fiの速度とおおむね一緒です。

固定回線であり、いきなり接続が切れることがほぼないため、安定性ではポケットWi-Fiより上でしょう。

数年前まで現役であった接続と同等のスピードを持っているので、動画やハイエンドのネットゲームを除けば大抵の用途に間に合わせることが可能です。

動画にしても、標準解像度なら再生に問題がありません。

コマ落ちが生じるとしても、それはサーバー側の混雑が原因であることがほとんどでしょう。

さすがに4K画質の動画を再生したり、ハイエンドのネットゲームをプレイするには辛い状況ですが、引っ越しまでのつなぎや非常時用のサブ回線として考えれば実用性は十分と言えるでしょう。

 

■まとめ

8Mbps~12MbpsのADSLは、サービス提供エリアが広く価格が安いので、他に有力な回線サービスがない場合の「つなぎ」として使うのに適しています。

気になる速度の方も、ごく一部の先端サービス以外は問題なく利用できるレベルです。

このため、気になる最先端インターネット回線サービスがあるけれど、自分の居住地がまだサービスエリアに入っておらず、待たなければならないといった際に導入するというのも、現実的な利用方法と言えるでしょう。

 

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Jcninc

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ライター歴20年を超えました。IT系を降り出しに萌え系・漫画・ゲームなど広範囲にネット・紙媒体問わずに活動しています。IT系の仕事は90年代からソフトバンク・毎日コミュニケーション・日経・アスキーなど当時のほぼすべてのIT系出版社の媒体への掲載実績があります。
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