[最終更新日]2018.02.05

FTTH回線の速度向上方法のキーポイントとは?

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FTTH「Fiber To The Home」(ファイバートゥザホーム)の頭文字を取ったもので、高速な光ファイバーケーブルを一般家庭内に導入することを意味します。

厳密に言えば、物理的に光ファイバーケーブルを家屋内にまで引き込む一戸建て向け光回線のみが該当するのですが、現在では単に光回線やそれに準じる速度の回線のことも”FTTH”と呼んでしまうことも多いようです。

■厳密な意味でのFTTHとは

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FTTHの「F」はファイバーの意味です。
ファイバーと呼ばれる通信回線は現状光ファイバー以外にはありません。

そのため、FTTHは、まず大前提として「光回線ありき」の名称だというのがわかります。

この光回線サービスですが、現在多くの業者から「一戸建て向け」と「集合住宅向け」の2本立てで提供されています。

このどちらもがFTTHに該当するのでしょうか。

「一戸建て向け光回線」サービスは、加入者の家の中まで光ファイバーを引き込み、加入者宅内にメディアコンバーターを設置してイーサネットによる接続に切り替えるようにしています。

一方、「集合住宅向け」の場合、光ファイバーが接続されるのはマンションなどの地下にある配電盤室までで、そこから先は別の手段を使って接続しています。

ほとんどの場合はADSLによる接続ですが、稀にマンション内にすでに配線されているイーサネットを使用する場合もあります。

イーサネットを使用する場合は、接続条件的には一戸建てとほぼ変わらなくなるので、FTTHと呼んでいいのかも知れません。

しかし、ADSLは最大速度が100Mbps程度で光ファイバー+イーサネットよりも1ランク低い速度しか出ません。

これは厳密にいうとFTTHではありません。

■これもFTTHなの?

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使用している回線の種類だけで考えると、”FTTH”に該当すると思われるのが、一部のケーブルテレビ回線利用のインターネット接続です。

ケーブルテレビは、その名の通り、同軸ケーブルを使って接続する有線テレビ配信サービスです。

同軸ケーブルでは通信用の媒体として銅線が使用されており、「ファイバー」ではありません。

ただし、近年では同軸ケーブルに代えて光ファイバーを使っているケーブルテレビ会社も少なくありません。

この場合、ユーザー宅まで光ファイバーが引き込まれ、宅内でメディアコンバーターを使ってイーサネットに変換されるという、物理的には一戸建て向けの光回線サービスと全く同じものになります。

これもまたFTTHと呼べる条件に当てはまっています。

■速度向上のコツは、真のFTTHを選ぶこと

これまでのとおり、物理的にFTTHと呼べそうなものは、一戸建て向け光回線以外にも、集合住宅向けの一部、ケーブルテレビ接続の一部がありました。

しかし、集合住宅向け光回線サービスと、ケーブルテレビの場合、ユーザーが指定してイーサネット接続や光回線の宅内導入を選べるわけではありません。

つまりはFTTHを使えるかどうかは、あくまでも集合住宅側の通信インフラの整備状況に依存してしまうのです。

また、接続形態がFTTHになったとしても、集合住宅向けの場合は、収容局から配線される一本の光ファイバーケーブルを、複数の加入者で共有するという形態を取ります。

この複数の加入者が同時に光回線を使った通信を行うと、回線の渋滞が発生して速度が低下します。

ケーブルテレビのインターネット接続の場合、局側のネットワーク設備が貧弱であることが多く、配線が光であったとしてもさほど高速な通信が行えないケースがあります。

FTTHは、文字通りの意味では光ファイバーによる接続ですが、その裏にある真の意味は、21世紀の主流になり得る高速インターネット接続です。

そのため、速度的に不安を抱える集合住宅向けやケーブルテレビ接続は、FTTHではないと考えた方がいいのかも知れません。

速度を第一に考えるのならば、まず「名実ともにFTTH」である一戸建て向け光回線接続を選ぶべきでしょう。

■一戸建て向け光回線の選び方

一戸建て向け光回線サービスは、NTT東西が提供している「フレッツ光」、

各種プロバイダが提供する「光コラボレーション」、KDDIグループの「auひかり」、

さらには電力会社系が運営している地方独立型のサービスなどがあります。

近年注目を集めている「Nuro光」は、NTTが現在使用していないダークファイバーと呼ばれる光ファイバー網を使って提供されるサービスです。

「光コラボレーション」で使用されている回線は「フレッツ光」で使われているものと同一です。

そのため、回線網としては、フレッツ系・auひかり・独立系・ダークファイバー系の4つがあると考えればよいでしょう。

・フレッツ光、光コラボレーション

フレッツ光

フレッツ光と光コラボレーションの場合、使っている回線が同一なので速度も変わらないはずです。

しかし、口コミ情報などでは「光コラボにしたら遅くなった」という意見が見られます。

これは、一時的に加入者が偏って増えたため、プロバイダ側の設備が間に合わなくなって発生した渋滞が原因だと考えられます。

プロバイダ側では、混雑状況をチェックしつつ順次解消のための手を打っていますので、

中長期的にはこうしたトラブルは自然に解消され、通信速度も本来の速度に戻っていくでしょう。

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・auひかり

auひかり

auひかりは後発だったため、フレッツ系からの乗り換え需要を狙って熱心にユーザー獲得活動を繰り広げています。

そのため光コラボと同様に、一時的なユーザーの偏りによる渋滞が発生する可能性がありますが、長い目で見れば自然に解消されていきます。

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・独立系、ダークファイバー系

noro光

ダークファイバー系や独立系の場合、渋滞する可能性が低いため、快適な接続環境を確立できることができます。(もちろん環境によって左右されます)

ただしこれらの場合、提供エリアがフレッツ光やauひかりよりもずっと限られていて、使いたいと思っても利用できるなるわけではないという点がデメリットです。

いずれにしても、FTTHで快適な接続環境を構築するためには、まず一戸建て向けの光回線サービスを選ぶ、ということになります。

また短期的な「渋滞」を回避しようと思う場合には、独立系・ダークファイバー系を選ぶと「やや有利」です。

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■Gbpsクラスの超速度を受け止められる家庭内ネットワークの準備が必要

屋内

一戸建て向け光ファイバー接続の最高速度は、現在1Gbpsが主流で、Nuro光のみ2Gbpsに対応しており、それが最大の”ウリ”になっています。

プロバイダ側に原因がある「渋滞」による速度低下を考慮に入れても、一戸建て向け光ファイバー接続は他の媒体とはワンランク違う高速通信手段なのです。

この超速度を受け入れるためには、家庭内ネットワーク側での対応も必要になります。

家庭内ネットワークを構築する要素には、パソコンなどのネットワークアダプタ、イーサネットケーブル、ハブ、ルータなどがあります。(ハブとルータは多くの場合一体化されています。)

これらのすべてが1Gbps通信に対応していないと、FTTH接続はその真価を発揮しないのです。

特に注意すべきなものがケーブルです。

イーサネットケーブルは、どの規格でも見た目は同じなので、高速通信に対応していないものを使ってしまいがちです。

なお、Wi-Fi通信は現時点では1Gbps通信に対応している規格がないので、1Gbpsの速度を体感したいということであれば、家庭内ネットワークは有線接続のみにするべきでしょう。

■まとめ

女の子

FTTHの場合、もともと速度が速いので、「どうやって高速化するか」よりも、「どうやって本来の速度を低下させずに使うか」ということを考える必要があります。

そのための第一のキーポイントとなるのは、「本当のFTTH」を選ぶことです。

具体的には一戸建て向けの光回線サービスを前提にすることになります。

次に重要なのは、家庭内ネットワークでの速度を低下させないことです。

ネットワーク機器のすべてを、1Gbps通信に対応したもので固めましょう。

安さを追求してしまうと、ネットワーク機器の性能が揃わず、回線本来の高速性能を損なうことがあります。

これでは安物買いの銭失いになってしまします。

性能も安さも考慮して、コスパの良い機器、環境を整えていきましょう!

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ライター歴20年を超えました。IT系を降り出しに萌え系・漫画・ゲームなど広範囲にネット・紙媒体問わずに活動しています。IT系の仕事は90年代からソフトバンク・毎日コミュニケーション・日経・アスキーなど当時のほぼすべてのIT系出版社の媒体への掲載実績があります。
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