インターネット回線の比較は料金ではなく、自分の利用用途に合うかで選ぼう!

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pc-185837_960_720インターネット回線を導入しようとする場合、どうしても「速度」と「料金」に目がいってしまうのは人情です。しかし、単に速くて安ければそれで快適か、といえばそうとも言えない状況があります。まずはご自分の利用環境をチェックし、導入しようとしている回線がそれにマッチしたものかどうかを確認することが必要です。

インターネットで何をするのか

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インターネット上にはさまざまなサービスがあります。その中のどれを利用するのかによって、必要とされる回線の種類は変わってきます。以下では、主なインターネットの利用方法をリストアップし、それぞれに求められる特性をピックアップしていきます。

・動画視聴

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動画視聴は、現代においてはインターネット利用の中心になってきた、と言っても過言ではないでしょう。

動画といっても、Web広告で使われるアニメーションGIFから4K動画まで、さまざまな種類があります。Web上で特にボタンをクリックすることなく勝手に動いているような画像(大半がアニメーションGIF)の場合は、どの接続環境でもほぼ問題なく再生できます。

YouTubeのようなサイトにある動画でも、標準解像度のものはADSLであってもストレスなく再生可能です。4K動画のような高解像度のものだと、ADSLでは苦しくなり、100Mbpsをオーバーするような転送速度の回線が必要になりますが、現状ではADSL以外の現実的な選択肢のすべてがカバーしていると言ってもいいでしょう。

実は動画の場合、問題になるのは転送速度ではなく、データ転送量に基づく制限があるかどうかなのです。携帯電話のテザリングを含むモバイル接続の場合、月あたりのデータ転送量に上限がある場合が多く、上限を超えると速度制限が課されます。

動画はデータサイズが大きいため、高解像度のものを長時間連続して再生していると、転送上限に達してしまうことが多いのです。このため、主として動画を楽しみたい、と思っている場合には、速度よりも転送量上限があるかどうかを選択のポイントとして置いた方がいいでしょう。

・在宅ワーク

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在宅ワークの場合、各種の資料や文章を書くために、さまざまなホームページを閲覧することになります。最近では、動画つきのサイトを資料として参照することも多くなっています。また、デザイン関係や漫画の制作などを行っている場合、納品データをインターネット上のストレージサービスに送らなければならないことも頻繁に生じます。

これらのデータは、サイズが非常に大きくなることがあり、中には1GBを超えるようなものすらあります。以上のような特徴から、回線に求められる特徴を考えると、まず最初に挙げられるのは「データ転送量に制限がないこと」で、この条件を満たした上で「できるだけ速いもの」が理想となるのがわかるでしょう。

転送速度そのものは、あまり問題にならないことがあります。デザインワークや漫画の場合、大容量のデータ転送が必要になるのは最終納品時であり、エラーがなければ転送作業時には作家側は寝ていたって別に問題はないからです。

ただし、いつも仕事の終わりが締め切りぎりぎりになっていまうような場合は、高速な回線が必要になるでしょう。

・オンラインゲーム

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オンラインゲームは大きく2種類に分かれます。

ひとつはブラウザを使ってプレイするもので、現在では単純に「オンラインゲーム」というとこちらをイメージする人も多いのではないでしょうか。こちらの場合、比較的旧世代のスマートフォンでプレイすることも前提にしていることが多いため、データ転送量はさほど多くなく、低速な回線でも問題なくプレイすることが可能です。

これらのゲームの場合「遅い」「重い」というクレームがユーザーから寄せられることも多いのですが、その大部分はサーバー側に原因があり、回線に原因があることはあまりありません。

それでも、プレイ中いきなり接続が切れると取り返しのつかないことになることがないことはありません。よって、この手のゲームをプレイする場合重要なのは「安定性」ということになります。

オンラインゲームのもうひとつのタイプは、高速グラフィックボードを搭載した専用のパソコンを使う(と有利になる)タイプのものです。ちょっとマニアが入ったユーザーの場合、「これこそがオンラインゲームであり、ブラウザゲームはオンラインゲームじゃない」ということも多いでしょう。

こちらの場合、高解像度の3Dグラフィクデータがやり取りされるので、使用する回線には高速性と高い安定性が必要とされます。

データ転送量も多いので、データ使用量により速度制限がかかるような回線はもってのほかです。これらのすべての要素をクリアしてくれるのは、ケーブルテレビ接続や光回線のような高速な固定回線にほぼ限定されます。中でも光回線が本命となることでしょう。

・トレード

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オンライントレードの場合、刻一刻と変化するチャートの動きにきちんと追随できる必要があります。つまり、何よりも安定性が必要とされます。このため、高速な固定回線が望ましいということになります。固定回線でも、ADSLは導入環境によって不安定になる可能性があるので、できれば避けたいところです。

固定回線かモバイル回線か

インターネット回線を導入する場合にほとんどの方が悩むのは「固定回線にするかモバイル回線にするか」ということです。

最近ではモバイル回線の方の宣伝が熱心に行われているので、「モバイルの方がいいのかな」と思う方も増えていますが、本当にモバイルでいいのかどうかは、やはりその人の利用スタイルによるのです。

・用途によってはモバイル回線で十分

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固定回線にするかモバイル回線にするか悩み始めた人は、まず自分が使っているインターネット接続端末を確認してみましょう。

パソコンは使っておらず、タブレットとゲーム機などがメインという人は、モバイル回線の方が便利である可能性が高まります。パソコンを使っているけれど、携帯性を重視したモバイルノートである、という場合も、モバイル回線で十分な場合が多いでしょう。

現在のモバイル回線の欠点は、通信安定性において有線接続にやや劣る(それでも以前のモバイル回線よりはかなりマシになっています)ということと、一定量以上のデータ転送を行うと、通信速度に制限が入ってしまうことの2点に集約されます。

モバイルノートやタブレットなどの場合、通信制限の原因になる高解像度動画の再生にはあまり適していません。また、同じ「高解像度動画」であってもタブレット用のものはパソコン用よりもデータサイズが小さく、上限に達しにくいという事情もあります。

・固定回線向きの利用例

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使用しているインターネット端末がデスクトップパソコン中心だ、という場合は、固定回線の方が有利となります。ノートパソコンでも家族がそれぞれ別の機器を利用する場合には、固定回線推奨となります。
理由は主に、速度ではなく、データ転送量に上限がないという点にあります。

固定回線のデメリットは、比較的大規模な工事が必要とされることが多く、引っ越しに弱いという点が挙げられます。賃貸住宅に一人暮らし、という居住スタイルとは相性がよくありません。

しかし、ADSLなら光回線などの他の固定回線に比べると工事が簡単で、多くの場合局内工事だけでOKとなるため、一人暮らし向けだと言えます。ADSLは価格も安いため、高画質動画をバンバン見たい、専用パソコンを使ってのオンラインゲームをとことん楽しみたい、などといった特殊なニーズがない限り、現在でもオススメの選択肢です。

回線・プロバイダ選びの9つのポイント

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1,割引適用後の値段

回線業者のホームページには、でかでかと「こんなに安い」などといった文字とともに月額料金が掲げてあります。

ただし、この大部分は各種の割引を適用した価格であり、割引の適用に条件がある場合も少なくないのです。

このため、月額料金を比較する場合には、割引前がいくらで割引後はいくらなのか、割引に必要な条件は何か、割引期間はいつまでなのか、という点を逐一チェックしていくことが重要です。

2,加入期間縛りなどの条件を満たす必要性

業者間の競争が激しい回線サービスでは、一定期間連続して契約していれば割引適用、とか連続して◯ヶ月契約すれば△月後から月額料金割引、などといったキャペーンを行っている例が増えています。

3,違約金の存在

上で説明したケースの逆で、一定期間連続して契約することを前提として、その期限前に解約すると違約金を徴収する、という例もあります。違約金を取るケースは、モバイル回線の方で多く見られます。

モバイル回線の場合、技術革新のスピードが速く、現在提供されているサービスが短期間で陳腐化するため、ユーザーの「乗り換えたい」という気持が強くなる傾向があります。これを引き止めるために違約金制度が設定されているのです。

陳腐化のスピードが遅い固定回線の場合、ユーザーの「乗り換えたい」という気持はあまり強まらないので、違約金の縛りもモバイル回線と比べるとあまり強くありません。

4,工事の初期費用

インターネット回線の工事というのは、導入するユーザー側の工事と、収容する局側の工事の2種類に分かれます。ユーザー側の工事よりも、局側の工事の方が規模が小さく、すぐに済むので経費も安く、工事完了までの期間も短い傾向があります。

モバイル回線の場合、原理的に「ユーザー側の工事」は必要ありません。設定(これが局内工事に相当します)済のモバイルルータという端末を渡せば、その場で使用可能になります。

有線回線の場合は工事が大規模になる傾向があります。ただし、電話線などの既存の通信インフラを利用する場合は、局内工事のみで済むケースがあります。

5,貸し出し端末の種類

有線接続の場合、それぞれの回線の種類に応じた端末装置がレンタルされます。これは特殊なものなので個人が取り替えることは原則的にはできません。

また、機器によって大きく性能が変わることもないので、ユーザーが「取り替えたい」と思うこともあまりないでしょう。問題はモバイル回線用のモバイルルータです。

これは機種によって対応する通信モードに微妙な違いがあり、最新機種でないと、プロバイダがホームページなどで紹介している「最高速度」が出ない可能性が高まります。

最新機種でない場合、価格がちょっと安めになっていることが多いのですが、それはカタログどおりの最高速度が出ないためです。先に述べたように、モバイル回線関係の機器は陳腐化のスピードが速いので、多少の安さには惑わされずに、最新最高速の機種で契約することをお勧めします。

6,割引サービスはあるか

WiMAXの場合は、回線そのものがKDDIグループのものを利用しているため、同じKDDIの携帯電話(つまりau)の割引を受けられます。

光回線の場合、プロバイダによってはドコモの割引が適用されたり、ソフトバンク携帯の割引が使えたりする場合があります。ただ、割引が適用される携帯電話の種類は、プロバイダによってほぼ固定であり、複数の携帯電話キャリアの割引メニューを用意している業者はありません。

7,キャッシュバックはあるか

契約者に現金を振り込んでくれるというキャッシュバックサービスは、消費者にとっては非常に魅力的に見えるものですが、実はサービスの提供を受けるためにはさまざまな条件が課せられる場合がほとんどです。

特にモバイル回線の場合、キャッシュバック権利の発生は契約をしてから数ヶ月後ということが多く、大抵の場合、キャッシュバック金額より権利発生の月までに払った利用料金の方が高くなります。もちろん、支払いをしなかった月があれば、キャッシュバックの権利は消えてしまいます。

8,キャンペーンはあるか

一定期間の割引キャンペーン、初期料金不要のキャンペーンなどが、特にWiMAX系を中心にさかんに行われています。

しかしこれらにも適用条件はありますし、ここまで述べたように、回線選びはキャンペーン等の価格的な側面よりも、その回線の特性が自分にマッチするかどうかを優先すべきなので、キャンペーンに釣られて即契約してしまう、というのは避けるべきです。

9,回線を利用したテレビサービスはあるか

光回線などの場合、その高速性を活かしたテレビ視聴サービスが用意されていることがあります。また、ケーブルテレビの場合、テレビ放送の方が本業なので、テレビ視聴とセットで申し込むことができます。

ただ光回線のテレビサービスの場合、利用するためにはネットワークを切り替える必要があり、あまり気軽に利用できるものではありません。インターネット上の「見放題サービス」が増えた現在では、そのアドバンテージは薄れてきていると言ってもいいでしょう。

 

以上、自分の用途にあったネット回線の選び方についてでした。どういった回線がいいのかは電話相談でプロに聞いてみることをオススメします。


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Jcninc

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ライター歴20年を超えました。IT系を降り出しに萌え系・漫画・ゲームなど広範囲にネット・紙媒体問わずに活動しています。IT系の仕事は90年代からソフトバンク・毎日コミュニケーション・日経・アスキーなど当時のほぼすべてのIT系出版社の媒体への掲載実績があります。
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