「NTTのフレッツ光」と「KDDIのauひかり」のインターネット回線を比較!どちらがおトク?

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NTTとKDDIは、日本の通信インフラを担う大企業ですよね?

それぞれの企業が、当然のように一般向けの光回線サービスを提供していますが、その内容は微妙に異なっています。

ここでは利用者の立場からそれぞれのサービスの違いを解説し、ベストの選択をする助けにしたいと思います。

NTTグループの「フレッツ光」について

 4月14日、NTT(写真)が計画している固定電話のIP網への移行について議論している総務省の有識者会議は会合を開き、NTTとKDDI、ソフトバンクから意見を聞いた。2011年10月撮影(2016年 ロイター/Denis Balibouse)

引用元 http://tk.ismcdn.jp/mwimgs/8/b/-/img_8b129f78906e0469bcfd8566d335d92d43637.jpg

・フレッツ光の歴史

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20世紀の大部分、NTTとその前身である電電公社は、通話用の電話網の整備・維持を業務としていました。

ところが20世紀の終わりにインターネットが登場し、NTTは通話用ではなくデータ通信専用の回線を一般ユーザーに提供し始めました。「フレッツ」はこのサービスの総称です。

最初に登場したのは、電話用のメタル線を使った一般家庭用のサービスと、光ファイバーを使った企業向けのサービスで、「フレッツISDN」と呼ばれました。

その後ADSLが普及すると、「フレッツADSL」が登場し、光回線の「フレッツ光」がそれに続きます。

その後、低速なフレッツISDNとADSLは次第にユーザーを減らしていったので、今では「フレッツ」といえば「フレッツ光」を意味するようになっています。

NTTのインターネットサービス

すでに述べたように、「フレッツ光」は、光ファイバーケーブルを使った一般家庭向けのインターネット接続専用線サービスです。

日本のインターネット接続(海外でもだいたいそうですが)は、当初一般電話回線を使っての接続から始まりました。

インターネットに接続したいユーザーは、プロバイダと呼ばれる接続業者と別途契約し、NTTの電話回線を使って通信を行ったのです。

フレッツそのものは、この電話回線に代わる専用線サービスです。NTTが提供するのはあくまで専用回線のみで、インターネットへの接続を行うプロバイダとは、別途契約する必要がありました。

しかし、次第に回線・プロバイダ個別の契約を「面倒だ」と思うユーザーが増え、NTTではその意見を取り入れるようになります。

この結果、契約窓口をプロバイダに一本化する「光コラボレーション」というサービスが新たに提供されるようになりました。

今では光回線の主流は「光コラボレーション」に移行し、「フレッツ光」はフェードアウトしていくことになると思われます。

一戸建て用と集合住宅用回線の違い

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「フレッツ光」には、一戸建て用のサービスと、集合住宅向けのサービスがあります。

一戸建てのサービスは、ユーザーの家まで直接光ファイバーケーブルを引き込んでしまうというものです。

家庭内まで光ファイバーケーブルが入るので、他の制限を受けない超高速通信環境が実現されます。ある意味本当の「光接続」と呼べるのはこの形式のみです。

他方、集合住宅向けのサービスは、マンションなどの配電盤室までは光ファイバー接続なのですが、そこから各戸までは一般電話回線用のメタル線を使用します。(LANケーブルや無線を用いるケースもありますが、少数派です)。

言ってみれば、建物の地下までは光回線なのですが、そこから先はADSLと同様という「なんちゃって光接続」なのです。

しかも一本の光回線を複数戸で共有するので、すべての家庭で一斉にインターネット接続を行えば混雑し、さらに速度は低下します。

このような事情があるため、集合住宅向けの光回線サービスは一戸建て用よりも低めに設定されています。

しかし、総合的なコストパフォーマンスで言えば、一戸建て用の方がずっと「お得」ですが、一般的な集合住宅で一戸建て用のフレッツ光の回線を導入するのは困難です。

フレッツ光は普及率が高い

フレッツ光は2000年からサービスが提供されています。また、一般家庭向けだけでなく企業向けも用意されていますので、日本全国に広く普及していきました。

ライバルになるKDDIのサービスのスタートが遅れたため、長い間光回線と言えばフレッツ、という時代が続いたのです。

普及率が高い、ということはインフラ整備が進んで、導入可能なエリアが広がった、ということを意味します。

かつては地方ではごく限られた場所でしか導入不可能だったフレッツ光ですが、今では通常の電話が引けるところなら大抵の場所で導入可能になっています。

使用者が多くて回線が混雑しやすい?

広く普及しており、ユーザーが多いということは「混雑して繋がりにくくなる」「速度が遅くなる」ということに繋がりそうです。ただし、実際にはそうとばかりも言えません。

まず、光回線は導入するのに工事が必要であり、携帯電話ほど爆発的に端末が増加するわけではない、という事情があります。

ある地域での光回線導入ユーザーが増え、全体でのトラフィックが増大する可能性がでてきたら、上流部分に手を入れて渋滞を解消するようにする時間的余裕が充分あるのです。

また、各家庭で1Gbpsの帯域をすべて使い切る、というのがそもそも困難で、上流域まで含めて渋滞させるためには、よほど極端な使い方をしなければならない、というのもあります。

しかし単純にユーザーが増える、というのは確かにネットワークを渋滞させる原因のひとつにはなりますので、そんなことはあり得ないと否定することはできません。

なお、フレッツは歴史が長いために、さまざまな派生サービスがあり、それぞれ上限速度が違っています。最新のサービスだと1Gbpsですが、初期のサービスには10Mbpsや100Mbpsのものがありました。

新しく有利なサービスに乗り換えず、古い契約のままサービスを受けていた場合は、携帯電話などでのネット接続に比べ「遅いんじゃないか」と思うこともあり得ます。

フレッツ時代の光回線を導入していて「どうも遅いな」と思っている場合には、「光コラボレーション」対応のサービスに乗り換えることをお勧めします。

「光コラボレーション」の場合、速度は最大1Gbpsに統一されるので、契約していたサービスが古くて速度制限を受けていた場合は確実に高速化します。

また、窓口が一本化し、支払額も若干低下する、というメリットもあります。

なお、すでにフレッツ光を契約していて光コラボレーションに乗り換える場合は工事費は不要です。

 

KDDIグループの「AUひかり」について

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有線通信・携帯電話でNTTのライバルとなっているKDDIグループですが、実は自前の光ファイバー網を持ってはいませんでした。

NTTがフレッツのサービスを展開すると、プロバイダのDIONを使って光接続サービスを開始したのですが、これはNTTの回線を使ったものでした。

その後、東京電力系の「TEPCOひかり」の回線を利用し、独自回線を使ったサービスを提供するようになりました。

その後東京電力は光ファイバー事業をKDDIに移譲し、最終的には「auひかり」というサービスに変わっていったのです。

「auひかり」としてスタートしたのは2006年のことであり、2008年には最大速度をそれまでの100Mbpsから1Gbpsに引き上げました。

KDDIのインターネットサービス

NTTに次ぐ通信関連企業であるKDDIが提供するサービスということで、ブランドイメージは非常によいものとなっています。

KDDIでもその点を意識したため、携帯電話と同じ「au」の名称で提供しているようです。ただその実態はKDDIが自前で整備したものではなく、電力会社系のインフラを買い取って発展させたものです。

整備が進むまではライバルのフレッツと比べると何かと物足りないことが多く、その良さが本格的に認められるようになったのはここ数年のことです。

まだ提供されていないエリアがある

フレッツのネットワークはほぼ全国を覆っていますが、auひかりはそうではありません。中部エリアと関西エリアの一部では「ホームタイプ」は提供されていないのです。

これはKDDIの光回線網がもとは電力会社によって整備されたものであるということに起因します。他の地域の回線網はKDDIに受け継がれたけれど、自前で経営することを選んだ電力会社もあった、ということです。

「ホームタイプ」が提供されていない中部地区では中部電力系の「コミュファ光」が、関西地区では関西電力系の「eo光」が、「auひかり」に対応するサービスを提供しています。

混雑しにくいと言うのはホント?

絶対的な利用者数が少ないため、auひかりの方が混雑しにくいと言われています。

しかしこれもフレッツのところで解説したように、ユーザーが多くても上流部分がそれに耐えられるだけの十分な対策を取っているなら混雑はしにくくなります。

また、ユーザー側からの回線に十分余裕があっても、サーバー側が不十分であれば、渋滞が発生します。

現在多くのユーザーが「ネットが遅い」と感じるのはユーザー側の回線の問題ではなく、サーバー側に問題があるケースが多くなっています。

「auひかりの方が混雑しにくい」というのは、そういう可能性もなくはない、程度に考えておいた方がよいでしょう。

「フレッツ光」と「auひかり」、8つの比較ポイント

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1,料金比較

NTT東日本のフレッツ光は、一戸建て向けの月額基本料金が5,700円で、1,100円の割引が受けられるため実質4,600円、集合住宅向けが基本料3,350円で実質2,950円です。

西日本の場合は一戸建て基本料金5,400円、割引適用で3,810円、集合住宅タイプが基本料金3,700円、割引適用で2,930円と幾分安めに設定されています。

ただし、プロバイダ料金が別途かかります。

auひかりの場合は一戸建てで5,100円、集合住宅の場合3,800円です。

こちらの場合はプロバイダ料金が込みなので、これ以外には費用はかかりません。

2,速度比較

どちらの場合も一戸建て用なら最大1Gbpsとなっています。このクラスになれば「遅い」と感じるのは回線側に原因があるせいではなく、サーバー側にあるケースがほとんどです。

現時点ではこれ以上速度を上げても、その違いを体感できるケースは稀でしょう。

3,ISP

対応しているプロバイダの数は、フレッツの方が圧倒的多数を占めます。

ただし、auひかりの場合はKDDI自身がプロバイダとなる契約がメインなので、プロバイダが少ないことがデメリットにはなりません。

4,初期費用

一戸建てに新規に回線を導入する場合、「工事費」が必要になります。これが初期費用の中ではかなりの比重を占めています。

フレッツ光の場合、東日本・西日本とも料金は同じで、工事費込みの初期費用は18,000円、フレッツ契約料が800円です。

auひかりの初期費用は工事費を含め37,500円で、これ以外に3,000円の登録料がかかります。

ただし工事内容は標準的なケースの場合で、状況によって高くなってしまうこともあり得ます。

5,契約期間

最近では光回線でも一定期間継続して契約することを前提に割引を行うサービスが増えていますが、基本的に光回線は2~3年周期で契約を変えるような性質のものではありません。

モバイル回線の場合、技術革新の速度が速く、現在最速を誇っているサービスが、2年後もそうである可能性はかなり低くなっています。

ただし、光回線は絶対的な速度が桁違いに高いため、2年経っても恐らく「最速」であり続けます。

また、光ファイバー自身の能力が高いため、特に工事を行わずに最高速度を引き上げることも可能です。

初期の光回線の最大速度は100Mbpsでしたが、現在では1Gbpsに引き上げられています。

ユーザー側ではこの速度アップに関しては特に追加工事を行う必要がなく、端末装置の交換程度で済んでいます。

6,スマホ割

携帯電話のサービスを提供しているauの場合、auスマートフォンに対する割引が得られます。

フレッツの場合は特にありませんが、「光コラボレーション」で選択できるプロバイダがNTT系の場合ドコモの割引が、ソフトバンクの場合同社の携帯電話の割引が受けられます。

7,キャッシュバック

キャッシュバック等のサービスは、「光コラボレーション」で行われている場合があります。これはプロバイダ間での顧客獲得の競争が存在するためです。

プロバイダにauそのものを使うのが前提のauひかりの場合、競争相手がない(あえて挙げるならフレッツ系)のでキャッシュバックにはあまり熱心ではないようです。

8,使用可能電話台数

フレッツの場合、月額500円の追加料金を支払うと、「ひかり電話」としてIP電話サービスを受けることが可能です。

これは既存の有線電話の番号を引き継ぐこともできるので、既存の電話を廃止してひかり電話に統合すれば電話代を圧縮できます。

IP電話であるため、番号の追加も容易で、現在では月額400円で5番号まで追加可能になっています。

auひかりも500円でIP電話が使えますが、現在対応しているのは2回線分までです。

まとめ

提供エリアであればauひかりのほうがお得

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引用 http://www.au.kddi.com/

auひかりはフレッツと比べると後発であったため、フレッツユーザーを取り込む目的で月額料金等を割安に設定しています。

フレッツからの乗り換えサービス等も行っているので、提供エリア内であればauひかりの方がお得だと感じられるケースは多いでしょう。

ただし、auひかりのエリアはフレッツと比べるとまだ狭く、どこでも利用できるとは限りません。この点がネックだと言えるでしょう。

なお、東海地方ではauひかりの個人向けサービスは提供されていないので、同じKDDI系列である「コミュファ光」を利用することになります。


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ライター歴20年を超えました。IT系を降り出しに萌え系・漫画・ゲームなど広範囲にネット・紙媒体問わずに活動しています。IT系の仕事は90年代からソフトバンク・毎日コミュニケーション・日経・アスキーなど当時のほぼすべてのIT系出版社の媒体への掲載実績があります。
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