マンションのインターネット回線が遅い理由と解決するための5つの方法

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マンションのインターネット回線はなんで遅いの?

光回線の業者のホームページを見ると、どこの業者でもマンション向けは一戸建て向けよりも安価に設定されています。

しかし、安いのにはそれだけの理由があり、「マンション向けの光回線は一戸建てよりも遅い」とよく言われます。

どうして回線速度が「遅く」なってしまうのでしょうか。その理由を解説します。

理由1:回線が共有されている

一戸建ての場合、最寄りの電柱から加入者宅まで一本の光ファイバーケーブルが導入されます。この光ファイバーケーブルは、当然ですが引き込んだ家屋一軒で占有可能です。

しかしマンションの場合、建物に引き込まれた光ファイバーケーブルを、数戸の家屋で共有することになっているのです。

光ファイバーを一軒で独占できているわけではないので、その分低速になってしまいます。

理由2:回線が最後まで光回線じゃない

マンション向けの光回線は、光回線とはいうもののその末端部まで光ファイバーケーブルで接続しているわけではありません。

光ファイバーケーブルが導入されるのは、マンションの地下などにある配電盤室までで、そこから先は他の手段を利用することが大半です。

こうなってしまう理由としては、光ファイバーは電話線などよりも柔軟性に欠け、電話線配線用のパイプを通すことが難しいことなどが挙げられます。

多くの場合、配電盤室から各戸までの配線には一般電話回線が使用されます。電話回線を利用する場合には、VDSLという技術が使われます。

VDSLは、ADSLと同種の技術ですが、高速通信が可能な距離が短くなる代わりに、速度を高められるという特徴があります。

VDSLと比べるとはるかに導入事例は少ないのですが、家庭内のネットワークなどに使用するイーサネットを使用しているケースもあります。

また、完成したばかりのマンションの場合、最初から光ファイバーケーブルが配線されているケースもあります。

イーサネットや光ファイバーケーブルを使用した場合、通信速度の上限は、一戸建ての場合と原理的には変わりません。

ただし、VDSLだと最高速度は100Mbps前後で頭打ちになります。

理由3:実は回線以外に原因がある

マンションでの光接続は、先に述べたような理由で一戸建ての場合よりも低速になる例が多いのですが、マンションで「インターネットが遅い」という人の接続環境を調べてみると、実は回線以外に主要な原因があった、ということも少なくありません。

一本のインターネット接続回線を、複数の機器で共有する場合、ルーターという機器を利用することになります。

このルーターが古く、処理能力が十分でないと通信の渋滞が発生しやすく、速度が低下します。

無線を利用する場合は、無線アクセスポイント(多くの場合ルーターに内蔵されています)の性能にも注意が必要です。

一世代前の規格に基づいたアクセスポイントの場合、理論上の最大速度が54Mbpsにしかならないことがあります。

さらに、有線接続の場合、イーサネットケーブルの状態によっても、速度低下が発生します。ケーブルの被膜が破れていた場合など、通信ロスが発生しやすくなるので、破損箇所が見つかったら早めに新品のケーブルに交換しておく必要があります。

理由4:マンションではみんなが使えば遅くなる

数年前までは、一般家庭でインターネットに接続できる機器というのは、パソコンがある程度でした。つまり、「一家で端末一台」だったわけです。

しかし、スマートフォンやタブレットが普及し、さらにゲーム機もネットワーク接続に対応するようになった現在では、「一家に一台」ではなく「一人一台」という状況になってきています。

家庭内に複数ある端末が、一斉にインターネットにアクセスすると、当然のように「渋滞」が発生して速度低下が起こります。

特に、複数の回線で同時に高画質の動画などを閲覧した場合には負荷が大きくなり、一戸建ての高速回線であっても、それぞれの端末の動画がカクついてしまうことがあります。

理由5:全体的に今は「重い時代」である

この数年間、光回線接続は凄まじい勢いで一般家庭に浸透するようになりました。また、スマートフォンやWiMAXの普及により、インターネット全体でやり取りされる情報量が膨大なものとなったのです。

このため、マンション回線だけではなく、一戸建ての回線でも慢性的に速度低下が感じられるようになっています。

これについては、個人レベルで対応することはほぼ無理で、回線を管理する業者(NTTなど)のインフラ整備が進展するのを待つしかありません。

逆にいうと、回線業者は不断にインフラ整備を続けていくので、ユーザーは何もせずただ待っていれば、ある程度改善されるともいえるのです。

【マンションタイプ】回線速度のトラブル解決のチェックポイント一覧

ネットワークの接続に使用する機器は、みなパソコンの一種です。ネットワークもパソコンの一種であるとわかれば、不調になった時のトラブル解決策も、自ずとわかってくると思います。

自分のパソコンの調子が悪くなった時にすることを、ネットワーク機器に対してもやればいいのです。

以下では、各種機器のトラブル解決方法を、具体的に説明します。

☑1, ルーターの性能不足

ルーターは、複数のネットワークを接続するために使われる装置で、これも基本はパソコンです。モデム同様、キーボードやモニタは接続することはできず、設定の変更等は主に内蔵されているWebプログラムを通じて行います。

このルータの処理性能が不足した場合も、「ネットワークが遅くなった」と感じられるようになります。

パソコンの親戚のような機械ですから、こちらのトラブル解消の基本もパソコンと同じです。つまり「困ったと思ったら再起動しろ」です。

また、ファームウェアの入れ替えも、モデム同様に行うことができます。

・LANケーブルで直接接続

ルーターの処理性能が不足しているかどうかは、比較的簡単に確かめることができます。通常、モデムのLANポートには、パソコンを一台だけケーブルで直接接続することができます。

ですから、まずはパソコンとモデムとを直接接続し、次に間にルーターを介して接続してみます。

ルーターを挟んだ場合の速度が目に見えて低下したのなら、速度低下の主犯はルーターだということになります。

・ルーターの変更

モデムは通常回線提供業者から直接レンタルまたは購入して使うことになります。

しかし、ルーターは汎用品で、電器店に行けば買うことができます。古いルーターは、古い通信規格にしか対応していないため、速度低下の原因になり得ます。

特に光回線などの高速回線の場合、しっかりした性能のルーターを使わなければ、接続するコンピュータすべてで「ネットが遅い」と感じるようになってしまいます。

5年以上使い込んだルーターであれば、もう現在の高速な通信環境には追いついてこれませんから、即買い替えてしまうべきでしょう。

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☑2, マンションの設備の問題

マンションで光回線を導入する場合、一戸建てよりも月額料金が安くなります。ですが、ここで「安いことはいいことだ」と喜んでばかりもいられません。

光回線の「マンションタイプ」の場合、光ファイバーケーブルが来ているのはマンションの地下などにある配電盤室までで、そこから各戸への接続には、通常ADSLの親戚であるVDSLという通信方式が使われているのです。

マンションの場合、後から光ファイバーケーブルを埋め込むことは困難ですが、VDSLの場合、建築時から組み込まれている一般電話回線を利用できます。

これにより、低コストで高速通信を導入できるのです。

VDSLはADSL寄りは高速ですが、それでも最高速度は100Mbps程度にしかなりません。

光回線だからと言っても、一戸建てと同じ速度にはならないのです。やはり、安いものには安いだけの理由がありました。

・マンションの世帯数

また、マンションの場合、1本の光ファイバーケーブルを、複数個で分け合って使用することが前提となっています。

通常、1本のケーブルを分け合う戸数の上限は、16程度です。

つまり、マンションの住民が少なく、1本のファイバーを共有する相手が少なければ、それだけ快適な接続環境を得られるようになりますが、逆の場合には遅くなる可能性が高くなる、ということなのです。

・利用時間をずらす

共有の回線を快適に使うには、すべての住民が同じ時間に一斉にネットに接続するのではなく、利用時間をずらして使うのが効果的です。

同じ回線でも、夕方から深夜にかけては利用者が増えますが、早朝や日中は少なくなります。当然、それだけ快適になりやすい、ということです。

☑3, プロバイダの設備が貧弱

プロバイダ側のネットワーク設備が貧弱であった場合、押し寄せるパケットをきちんと処理できず、渋滞が発生してしまいます。

光回線を提供している業者の場合、インフラ整備は実にしっかりしていて、ちょっとやそっとでは渋滞は発生しません。

渋滞を発生させるのは、主にケーブルテレビ会社のインターネット接続サービスです。

ケーブルテレビ会社にとって、インターネット接続はあくまで副業ですから、できるだけコストをかけないようにしてきます。その結果設備が貧弱になり、渋滞が起こりやすいのです。

・プロバイダの変更

プロバイダ側に原因がある場合、解決方法は実に単純です。利用するプロバイダを変えればいいのです。

とはいえ、ケーブルテレビの場合、プロバイダは回線提供業者と同じですから、これを変えることはできません。変更しようとした場合、回線ごと変えることになります。

ケーブルテレビインターネットを利用するのは、主に都市部の集合住宅居住者ですから、乗り換えの候補は光回線のマンションタイプということになります。

一戸建てと比べると速度は劣りますが、それでもケーブルテレビよりも安定性・最高速度ともに上ですから、一考の価値はあります。

☑4, モデムの不具合

モデムは家屋内に引き込まれたインターネット回線を、家庭内LANに接続するための機器です。モデムという名称は、「モジュレータアンドデモジュレータ」の略から来ています。

日本語に直すと「変調器と再変調器」という意味になります。

公衆電話回線に接続して使用していた昔のモデムや、ADSLモデムの場合、家庭内のネットワークで使用されているデジタル信号を、電話回線でやり取り可能なアナログデータ、つまり音声データに変換していました。音声データといっても、人間の耳で聞こえる音であるとは限りません。

ADSLやその親戚であるVDSLの場合、コウモリでさえも聞き取れないような高い音を流し込んで、無理やり高速通信を実現していたのです。

さて、モデムと言えばこのようにデジタル-アナログ変換を行う装置のことを意味したのですが、現在では最初に述べたように外部ネットワークと内部ネットワークとの接続のみに使われており、必ずしも信号変換が行われているわけではありません。

モデムという名前を使い続けているのも、単なる慣習です。

・モデムの再起動

モデムはパソコンの一種ですが、キーボードもモニタも接続できないので、外部からできることはあまりありません。

しかし、どういう人でも可能な、しかもトラブル解決にかなり効果のある操作がひとつあります。

それは、「モデムを再起動する」というものです。

パソコンで何かトラブルが起こっても、電源を切って再起動すれば、大抵のエラーは自動的に修復されます。

これと同じ現象がモデム内部でも起こるのです。モデムの再起動は、電源ケーブルを抜いて、数秒待ってからもう一度入れ直すということによって行えます。

トラブルが起こった?と思う場合にはまずこれを試す習慣をつけましょう。

・モデムの変更

モデムの世界にもモデルチェンジという概念があります。技術が進化すれば、その進化に合わせてソフトウェアを入れ替え、性能や安定性をアップさせることができるのです。

先に述べたように、モデム起動時に読み込まれるOSとソフトウェアのセットは「ファームウェア」という名称で提供されています。

メーカー側ではファームウェアの動作確認を常に行っており、新しく合理的な通信方法が見つかったり、それまでのソフトにバグが見つかったりした場合、それらに対応した新しいファームウェアを制作し、公開するようになります。

特にブロードバンド接続用に使われるモデムには、「管理プログラム」というのがついてきます。これの正体はモデムをサーバとして表示されるWebページですが、多くの場合ここから新しいファームウェアをダウンロードし、更新することが可能です。

定期的にこの設定ページをチェックし、新しいファームウェアが使用可能になっていたら、画面の指示に従って入れ替えてみてはどうでしょうか。

なお、速度向上などの大きな変化は、ソフトウェアの変更だけでは行えないことがあります。こうした場合には、ハードウェアごと交換する必要が出てきます。

どこの業者でも、高速回線サービスを提供した時には、それに対応したモデムと用意してきます。

旧型モデムのユーザーは、高速サービスに乗り換えると新しいモデムを業者が送ってきてくれるので、そちらに交換しましょう。

☑5, 使用用途によってはWiMAXを使う

・外でも支えて便利

ケーブルテレビは回線速度が遅くて耐え難い!でも、かといって光回線もマンションタイプなのでさほど期待はできない……という場合には、WiMAXなどの無線接続を導入が候補として浮かび上がってきます。

WiMAXのような無線接続は、工事の必要がないので賃貸マンションでも気軽に導入できるという利点があります。

欠点は、マンション内の生活空間は、無線通信が苦手とするコンクリートと鉄骨に囲まれた内部にあるため、必ずしも安定した通信を確保できるとは限らない、というものです。

WiMAX業者の中には、最初の数日間は無料解約が可能、というところがありますので、まずはこれを使って自分の家がWiMAX利用に適しているかどうかを確認してみましょう。

無線通信であるWiMAXは、家の中だけでなく外でも使えますから、モバイルタイプのノートパソコンやタブレットユーザーにとってはかなり便利なアイテムとなるでしょう。

・WiMAXでも問題ないネット利用用途

WiMAXはどこでも使える、比較的高速という特徴を持っていますが、利用環境によっては極端に速度が落ちることがある、通信の安定性では有線に及ばない、というデメリットもあります。

ホームトレーディングなどで使う場合、重要なのはトップスピードよりも安定性ということになり、WiMAXはあまり適しているとは言えません。

逆に途中で切れたとしてもあまり問題にならない動画視聴などの用途では、比較的快適に使えるでしょう。

ただし、WiMAXは一定期間内に一定以上のデータをダウンロードすると、接続速度に制限を受けるという欠点があるため、あまり調子に乗って高画質動画をガンガン再生するのは控えましょう。

まとめ

どれにしたらいいかわからない、回線速度を早くしたい、という場合は電話で相談をしてみるのがいいでしょう。親切に希望にあった最安値のプランの相談にのってくれますのでオススメです。


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Jcninc

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ライター歴20年を超えました。IT系を降り出しに萌え系・漫画・ゲームなど広範囲にネット・紙媒体問わずに活動しています。IT系の仕事は90年代からソフトバンク・毎日コミュニケーション・日経・アスキーなど当時のほぼすべてのIT系出版社の媒体への掲載実績があります。

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