[最終更新日]2018.05.21

ストレスなく動画やオンラインゲームを楽しむのに30Mbpsは妥当なのか?

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ダイヤル回線で始まったインターネット通信ですが、ネット環境は「日進月歩で進化している」という表現が、あながち大げさではないと感じるほどの速度で改善されています。

様々なサービスがインターネットを経由して提供される現代、ネット環境無しでは日常生活もままならないと感じる方も少なくないでしょう。

近年、ネット通信サービスを提供する企業も増加し、回線使用料やモデム、ルーターなどのレンタル料金はもちろん、通信速度の高さなどを含めた高品質なサービスの提供は各社が凌ぎを削りながら激しく競い合っている状況です。

選択肢が多すぎることで、「一体どこのサービスが最高なのか、自分にとって最適なネット通信業者と契約すべきパッケージが何なのかが正直なところ良く判らない」と感じている方は意外と少数派ではないのではないかと考えられます。

今回は「30Mbpsはどのくらいの速さ」ということを一つの目安に使用方法によって大きく異なるネット環境を考えます。

 

■通信速度とは何を表すものなのか?

インターネットが生活に欠かせないものとなってから、日常会話に時々登場するのが「通信速度」というフレーズではないでしょうか?

まずは通信速度が何を表しているものなのかをしっかりと掴んでみましょう。

通信速度を表すbps(ビー・ピー・エス)は何を表しているのか?

インターネットの通信速度はMbpsやGbpsで表されます。bpsは(bit per second:ビット・パー・セカンド)の略語で1秒間にいくつのビット(データ)をやり取りできるかを表します。

通信速度が速いというのは、1秒間にやり取りできるデータ量が多いということを意味しています。

細いホースから出る水の量と太いホースから出る水の量が違うのと同じイメージをすると良いでしょう。

ネット回線によって1秒間にやり取りできるデータ量には違いが出てきます。これが話題に上る通信速度の速さの違いに繋がっていきます。

1Mbpsと10Mbpsでは1秒間にやり取りされる情報量に10倍の違いが出ますし、1Mbpsと1Gbpsでは1,000倍の違いが出るということです。

数字の多い方、桁の大きな方がより太いホースだと考えて下さい。

通信速度のbpsに関する口コミ

実際にインターネットを利用していて何bpsだったらユーザーは満足しているのでしょうか?

 

■インターネット回線にはどのような種類があるのか?

一口にインターネット通信と言っても、現在は様々な方式でネット通信が行える時代だと言えます。

インターネットの通信方式を最初に確認してみます。

ダイヤルアップ方式

インターネット創成期に利用された通信方式です。アナログ電話ダイヤルアップとデジタル電話回線を利用してネット通信を行うISDN回線方式の2つが存在します。

通信速度が低いことや通信時間が通話時間同様に課金されるため現在では見かけることが無くなった方式だと言えます。

ADSL回線方式

光回線が普及する前には高速通信を実現する通信方式として普及しました。既存のアナログ式電話回線を利用してネット通信を行います。

固定電話の普及率が高かった日本は全土にアナログ回線網が発達しているため、現在でも光回線のサービス提供エリア外では主力の通信方式だと言えます。

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CATV回線方式

ケーブルテレビのことを指すCATVですが、番組視聴と共にネット回線として利用することができます。

重いと言われる映像データをストレスなく視聴可能とするために高速通信できるものなので、ネット環境を確立するには都合の良いシステムだと言えます。

光回線方式

現在新規加入者の最も多い通信方式が光回線を使用したネット通信ではないでしょうか?

光ファイバーの中を走る光の信号を利用した通信方式で高速通信を実現し、外部からの影響を受けにくく安定性が高いことから、現在ネット通信の中心となって利用されています。

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モバイル回線方式

快適なネット環境を実現するために、急速に発達した通信技術として挙げられるのがモバイル通信です。

3GやLTEと呼ばれる4G、数年後には5Gを利用したデータ通信が普及するとも言われています。

通信エリアも順調に拡大していることから、個人使用では有線でのネット通信を上回るシステムになる可能性は低くないと考えられます。

 

■各通信方式の通信速度とは?

動画配信サイトやインターネットゲームの利用者が増えるにつれ、ストレスなく動画コンテンツをダウンロードしたりアップロードすることができる通信速度が求められています。

コンテンツを読み込むのに関係するのが下りの速度で、コンテンツの操作をネットに反映させるのに関係するのが上りの速度と呼ばれます。

ダイヤルアップ方式の通信速度

アナログ電話回線で最高56kbpsの通信速度、ISDN回線の場合は64kbps〜128kbpsの通信速度が確保できます。

ADSL回線方式の通信速度

ADSL方式であれば下り最大速度50Mbps上り最大速度5Mbpsの通信速度が出ると言われています。

しかしこれは理論値であり使用条件や外部からの影響を受け実際には理論値が出ることは少ないとも言われています。

CATV回線方式の通信速度

CATVでは1Mbps~300Mbpsの速度をプランによって選ぶことができます。

しかし動画を視聴することを目的として開発されたCATVは、画像データを読み込む下りは高速でもアップロードする上りの速度が遅い傾向にあり、オンラインゲームなどの利用にはおすすめできません。

光回線方式の通信速度

一般的な光回線を利用した場合、平均速度は下り、上り共に100Mbpsと言われています。

しかし厳密には回線を共有する集合住宅などでは通信速度の低下が発生するので、こちらも理論値と言わざるを得ないでしょう。

下り最大2Gbps、上り最大1Gbpsという超高速通信を発表したネット通信サービスが存在しますが、こちらはサービス提供エリアが広くないために現状ではまだまだ利用しずらいのではないかと考えられます。

モバイル回線方式の通信速度

比較的場所を選ばずにどこからでもネット環境へアクセスできることで注目を集めているのがモバイル回線方式です。

3Gの速度は数Mbps~14Mbpsであるのに対し、4G(LTE)は75Mbps~100Mbpsとその差は5倍以上、2020年にサービス提供が始まると言われている5Gは4Gの100倍の通信速度を確保できると言われています。

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■ストレスを感じることなく利用できる通信速度の目安とは?

インターネットの通信速度は早ければ早いほどストレスを感じることが無くなると感じる方は少なくないでしょう。

確かにネット環境が高速であることは、ストレスを感じさせないネット環境の大きな要因だといえます。

しかし、これは「高額なパッケージ契約をすれば快適である」と言う非常に短絡的な思考に陥りやすく、無駄に通信費をかけてしまうことになりかねません。

大切なのは自分のネット通信の使用用途をしっかり掴むことだとも言えます。

重要視するのは下りの速度!

多くのネットユーザーはネットサーフィンやメールの受信、SNSの閲覧などでネット通信を利用しているのではないでしょうか?

動画配信サイトを利用する際も重要なのは下りの速度です。

近年、ネット上でやり取りされる画像データの量が増加しているために一概には言えませんが、一般的に作業に必要とされる通信速度を紹介します。

・インターネット検索:100Kbps以上
・検索したサイトを開く:1Mbps以上
・SNSの閲覧:2Mbps以上
・ビデオ通話:3Mbps以上

通信速度が低い場合、如実に影響が表れる動画配信サイトyoutubeでの動画視聴の場合、次に挙げる通信速度が求められます。

・低画質(360p):0.5Mbps以上
・中画質(480p):1Mbps以上
・高画質(720p):2Mbps以上
・超高画質(1,080p):3.5Mbps以上

VOD(ビデオ・オン・デマンド)による配信動画の視聴の場合でも2Mbps以上の通信速度でストレスなく視聴することができます。

今回目安となっている「30Mbps」の通信速度であれば余裕でストレスフリーのネット環境だと言えます。

オンラインゲームで必要となる速度は?

高い通信速度求められると思いがちなオンラインゲームですが、実際にストレスなくゲームをプレイするためには5Mbps程度の速度で十分だと言われています。

オンラインゲームをストレスなくプレイするために求められるのはping(ピング)値と言われる対応速度の高さが求められるので通信速度は必要以上に高くすることはありません。

またスマホなどのガジェットでプレイする場合は近くに電波を発生する機器がないかを確認する必要があると言えます。

電波障害もオンラインゲームを快適にプレイするのを邪魔する原因となります。

 

■快適なネット環境を手に入れるためのデータ通信とは何か?

使用用途は各個人によって異なりますが、一般的なネット環境として30Mbpsの通信速度は妥当だと言えるでしょう。

ADSL、CATV、光回線、モバイル回線を選択すれば問題ないと考えられます。

しかし、今回目安とした30Mbpsの通信速度の安定した通信環境を自宅で確保するためには光回線が最適だと言えます。

ただ、光回線が安定して高速の通信速度を確保できるといっても複数の世帯で回線を共有する場合は、通信速度の低下が発生します。

回線を共有する世帯数や端末の数は少ないほど理論値に近づきますので、可能な限り単独回線を引くのが最も安定した環境でインターネットを楽しむことができると言えるでしょう。

現在、日本国内で光回線のデータ通信サービスに多くの企業が参入する状況で、通信サービス業界は激戦区と言っても過言ではない状態です。

利用する地域で最も普及している通信会社を選び、単独回線で光回線を利用したネット環境を整えれば30Mbpsの通信速度を確保することができ、快適なネット環境を手に入れることができると考えられます。

30Mbpsの通信速度で快適なネット環境を手に入れて、ストレスを感じないインターネットライフを楽しんでください。


ライター 市原 暢彦(いちはら のぶひこ)
2000年からアジアをフィールドに活動し、2008年からラオスに移住。2017年から本格的にライター活動を開始、文化人類学、金融、仮想通貨、旅行など幅広く執筆中。

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