インターネット回線速度が遅い!光回線なのにどうして?

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光回線なのにインターネットの回線速度が遅いのはなぜ?


「光回線はとにかく爆速!だって光で通信してるんだぜ」と言う人は結構多く見られます。

しかし、ワクワクしながら光回線を導入した直後に「思ってたのと違う!」とキレぎみに言う人も少なくありません。

これはどうしたことでしょうか。原因を調査してみましょう。

・まずは回線速度を測定してみよう

インターネット上には、回線速度を計測するサイトというのがあります。こちらを利用すると、自分の利用している回線のおおまかな速度が測定されます。

https://fast.com/ja/

ただし、自分の利用環境とそのサイトまでの回線状況によって速度に誤差が出ることがありますので、厳密さを求める場合は複数のサイトを利用して計測することをおすすめします。

・遅いかどうかの基準

回線業者は常に「◯◯Mbps出ます!」と広告に謳っていますが、あれは「ベストエフォート値」というものにすぎません。

「最高の条件下ならこの速度が出ることが理論的にはありえますよ」

という程度の意味ですから、その数値ぴったりが出なかったからと言って「詐欺だ!」と叫ぶのはちょっとこらえてください。そういうものなのです。

有線接続の場合、有線接続の安定した環境ならカタログ値の7割り程度の速度が出ます。

無線だとよくて5割ぐらいといったところです。

それ以下になってしまうのも珍しくはないのですが、「常にカタログ値の1/10以下」などといった場合には、インターネット接続環境がなんらかのトラブルを抱えている可能性が高くなります。

回線速度が遅い場合は原因を特定しよう

インターネットの接続速度が低下する原因は、単純に言えば3つに分けられます。

・「回線が遅い」

・「相手のコンピュータの処理速度が遅い」

・「自分のコンピュータの処理速度が遅い」

以上です。

ただし「回線が遅くなる」原因は単純ではありません。インターネットは複数のネットワークを相互接続していった、いわば「ネットワークのツギハギ状態」です。

ある端末から別の端末までの通信速度は、ツギハギ同士を繋いでいる回線のうち、最も低速なものによって決められます。

速度低下の原因が外部にある場合、なんとかするのは極めて困難です。

・一番シンプルな接続方法にする

先にインターネットはネットワークのツギハギだ、と書きました。

このツギハギ、外部だけではなく、ユーザーの家の中にも存在する可能性があります。

インターネット接続を導入したら、業者がなにやら機械を持ってきた。その機械は無線接続に対応していたので、コンピュータと機械は無線接続している、というケースも少なくはないでしょう。

実はここに一箇所「ツギハギ」が存在するのです。家の中での無線接続を提供しているところがそれです。

この場合、他のパソコンなどと業者が持ってきた機械(ルータといいます)との間を接続する無線アダプタの性能に、インターネット接続の速度が左右されることがあります。

元が最高速度1Gbpsを誇る光回線であったとしても、室内で使う無線通信の速度はそんなに高くありません。

この場合パソコンからインターネットまでの接続速度を1Gbpsにするのは無理です。

ただし、ルータとパソコンなどの間をイーサネットケーブルというもので接続した場合は話が別で、限りなくカタログ値に近い速度で通信が行えることになります。あくまで理論上は、ですが。

ですから、自分の家のネットワークの本当の実力を計測しようと思う場合は、家の中の接続状態をできるだけシンプルなものにしてみてください。

基本は、「ルータとパソコンの間をイーサネットケーブルでつなぐ」。これです。

回線接続に問題がないか?


さて、家の中のネットワーク接続をシンプルにしたら、まずは回線そのものに問題がないかどうかを確認してみましょう。回線に問題が見つかった場合、回線業者のサポートに連絡すればトラブルを解決してもらえます。基本的に責任はあちら側にあるので、修理費も請求されません。ただ、相手もプロですから、そう簡単にボロは出さないと思えますが……。

・業者のサイトから回線速度を測定

光回線などの高速回線を提供する業者の多くは、自社のサイトに速度チェック用のページを用意しています。まずはこれを利用して計測しましょう。自分のネットワーク構成が非常にシンプルになっているのに、ここで不自然に低い数値が出た場合は、回線に問題がある可能性がぐっと出てきます。

・遅い場合は業者に回線速度チェックを依頼

疑いが深まったら、まずは業者のサポートに連絡をしましょう。この場合連絡をすべきなのは回線業者であり、プロバイダではありません。連絡をすれば、プロの担当者が専用の機械を使って速度測定をしてくれます。先に述べたように、この時点でトラブルが発見された場合、回線業者が無償で修理をしてくれることになります。

パソコンが原因?

使っているパソコンが古く、処理速度が陳腐化している、というのも速度低下の原因になります。この場合、チェックの方法は割と簡単です。

まず、できるだけ高解像度で、ダウンロードが可能な動画ファイルを見つけます。次に、ブラウザを使ってオンラインでそのファイルを再生してみます。その後さらに、同じファイルをダウンロードし、再生してみましょう。どちらも同じぐらいカクつくようなら、遅くなった原因は回線にではなく、パソコンにあることになります。

・手っ取り早く解決するには

実は、パソコンの処理性能が低下するのは、演算装置であるCPUの能力が不足している場合よりも、搭載しているメモリの量が不足しているのが原因であることが圧倒的に多いのです。使っているパソコンがメモリ増設可能なものであった場合(デスクトップは大抵可能ですし、ノートでもショップで買ったままの状態であれば普通に可能です)、メモリを限界まで増設すれば処理速度はかなり向上します。

・ブラウザの設定

メモリを増設したのにまだ遅い、という場合は、インターネット接続の窓口になるブラウザソフトにトラブルがある可能性があります。こういう時に、一番効果があるのは「ブラウザキャッシュをクリアする」という対策です。キャッシュをクリアしてもまだ速度が改善しない場合は、ブラウザそのものを、「より軽い」と言われているものに変えてみることも考慮しましょう。

・セキュリティソフトの影響

セキュリティソフトは安全なインターネット接続のためには不可欠な存在ですが、これが原因となってネットへの接続速度が低下することがあります。セキュリティソフトをアンインストールすれば、速度は間違いなく向上しますが、危険度もまた飛躍的にアップしてしまうので、ブラウザ同様「より軽い」ものへの入れ替えを検討するといいでしょう。

・ウィルス感染

最近のコンピュータ・ウィルスは、取り付いたパソコンの中にある各種の情報を盗み、勝手に外部に送信してしまうという動きをするものが一般的です。ユーザーの知らないところで通信をしているのですから、回線が混雑して遅くなったように感じられるのも当然です。ウィルスは駆除すればもう勝手な通信を行うことができません。このため、信頼できるセキュリティソフトを使って、しっかり駆除しましょう。

ネットワーク機器関連のせい?

・LANケーブルの規格が古い

現在、LANケーブルはツイストペアタイプと呼ばれる同一形状のものが市販されていますが、実は内部に細かな違いがあります。古いLANケーブルの場合、最大100Mbpsまでの通信にしか対応していないことがあります。低速化の原因がこれだと思われる場合には、迷わず電器店に行きましょう。

電器店に行ったら「カテゴリ7のイーサネットケーブルをくれ」と言いましょう。カテゴリ7であれば、最大10Gbpsでの通信に対応しています。なお、店員が「なんですかそれ?」と言った場合には黙って他の電器店に行くことをお勧めします。

・ルーターの性能が悪い

LANケーブル同様、ルータにもさまざまな規格があり、それぞれによって通信速度の上限が違います。ルータはどれも外見は似たようなものであるため、どれぐらいの性能を持っているかは玄人でもそうそう区別できるものではありません。

しかし基本的に「古いものは遅い」のですから、5年以上前の製品を使っている、という場合には迷わず電器店に行き、新品を購入しましょう。その場合古い製品を電器店に持ち込めば同等品を紹介してもらえます。規格が間違っていたら店員のせいにできますし。

プロバイダに問題がある場合

・ユーザー数が多いところにありがち

特にケーブルテレビ会社などの場合でよくあるのですが、プロバイダ側の設備が貧弱で、渋滞が発生して遅くなるということがあります。

光回線に対応しているプロバイダの場合、さすがに大手が揃っていますので、こういうトラブルは発生しにくいようです。また、渋滞が発生したとしても一時的なもので、長くて数週間も待っていれば、業者側が対応して速度が向上するということがあります。

利用環境が原因の場合

・集合住宅

マンションの場合、「光回線」とは言っても、光ファイバーが導入されているのは地下の配電盤までで、そこから先はADSLの親戚である「VDSL」という方式で接続されている例が大半です。この場合上限速度はVDSLの限界に左右されます。

また、マンションタイプは複数の加入者が1本の光ファイバーを共有する形態になるので、同じ回線の利用者の中に超ヘビーユーザーがいれば、接続速度は低下してしまいます。さすがにそのユーザーの家に怒鳴り込むわけにはいかないでしょうから、利用する時間をずらすなどの現実的な対策を取りましょう。

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ライター歴20年を超えました。IT系を降り出しに萌え系・漫画・ゲームなど広範囲にネット・紙媒体問わずに活動しています。IT系の仕事は90年代からソフトバンク・毎日コミュニケーション・日経・アスキーなど当時のほぼすべてのIT系出版社の媒体への掲載実績があります。
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